□気持ち
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「兵助」


「なに?」


「好き」


「……」


「好きなんだ」


「……」


「愛してる」


「あ、そう」


私の方に背を向け、先ほどから私を見ずに、ずっと机に向かって本に視線を向けている

本を奪い、顎を掴み自分の方に無理矢理向かせる

首が痛いのか兵助は眉が歪んだ


「読んでる途中なんだけど」


「知ってる」


「なら返せ」


「嫌だ」


「なんでだよ」



だって、返したらまた私に視線を向けてくれないだろ?


ただ私を見て欲しいんだ



「さぁ、なんでだろうね」


「ふざけるな」


「…………」


「…………」



ふざけてる?

そんなことは無い

ただ好きな人に自分を見ていて欲しいだけだ



「三郎?」


「………」



返事のない私を不信に思ったのか今はこちらを向いて、兵助の瞳に私が確実に映っていた


顎を持ち上げ、軽くキスをする

「!!」


柔らかい…



そう思うと止められなくなってしまった


口内全体を犯すように、舐め回る

兵助の舌が私の舌から逃げるように動いたので、私は舌を追い無理矢理絡ませる


「…っン!」


兵助は私を拒否するように胸板を叩いてきたので、私は顎から手を離し兵助の後頭部に右手を持っていき押さえ、左腕で兵助を抱き締める

何度も口角を変え、兵助の口内を犯す
兵助の目尻には涙が溜まっていた


「ん!…ふっ!!」


暫くすると、唇を解放する

兵助は貪るように空気を吸い込んでいた


「ふざ、けんな…!!」


鋭い目が私を睨む
だが、兵助の頬は桃色に染まっていた
兵助の下半身を見る


「へえ、嫌な割りには感じてるじゃん」


「そんな!」


「そんなことない。ね…なら、これなに?」
私は手を兵助の下半身へと伸ばす

そこには己を主張するように、すでに膨らんでいた


「ッ!!」


兵助は恥ずかしくなり、私の手を退かそうとする

だけど、今の力のない兵助の力で私に敵うわけがない


兵助を無理矢理押し倒し、左手では布越しに性器に刺激を与え、右手で兵助の両手を掴む


「なにすんだよ!!」


「んー、だってこのままだとキツイだろ?」


より強く擦ると、兵助はより反応してしまい恥ずかしくなる


「ざ、けんな!離せ!」


腕が拘束され抵抗が出来ないので、足で必死で抵抗する

だが、抵抗する足を掴み股を開かせ、私は兵助の足の間に入りこむ
そしてなおも刺激を与え続ける

「な…!」


完全に抵抗が無意味な状態となり、絶望に陥ったような顔をする



ムカつく…
そんな表情を考えられなくなるほど苛めてやりたい


より、強く擦り始める


「ッ…あ!」


兵助は自分が感じているのに気づき、恥ずかしさからか私の方に顔を向けようとしない


「兵助、顔見せて」


「ぃゃ、だ!」


へー
まだ抵抗するんだ

なら、容赦しない


袴の紐を口で解き、一気に下へとずらす


「!!」

兵助は顔を真っ青にする

「なに、するんだよ!」


「布越しに擦られるより直の方が兵助は嬉しいんじゃない?」


「そんなこと…ない!!」


相変わらず強情な兵助
そういう表情も好きだけどやっぱり



褌は外さずに、袴のときと一緒で布越しで強く弄る
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