□10日
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「五年合同忍務で今回行くのは鉢屋・不破・小浜だ」


合同忍務での班のメンバー発表された。
ことごとく三郎と一緒の班になれない兵助は今度こそは一緒になりたいと思っていたが、また今回もメンバーから外れた。

「…」

解散された後しょんぼりした兵助に三郎は頭を軽く叩く。

「そんなにへこむな。優秀な奴が班に二人いたら不公平だから離ればなれにするしか無いんだろ」

「…うん」

5年い組首席の兵助とろ組首席の三郎はどう考えてもバランスが悪く班になることは無い等しい。

「だから我慢な?私も我慢するから」

「…うん」

三郎と兵助は付き合い始めて一年が経つ。お互いが好きすぎて依存に近いため今回は10日近い忍務なので、10日も会えないと考えると悲しくなる。

「三郎今回の作戦建てたいんだけど」

「あ、ああ」

申し訳なさそうな顔をする勘右衛門に兵助は泣きそうな顔を隠しながら笑い、一人で部屋へと戻る。

今からこんな感じだったらダメだ。
と思いながら兵助は10日ぐらい我慢することは簡単だと自分に言い聞かした。




そして、出発する日はあっという間にやってきた。
実習前夜になり、本当は実習のために体を休ませなくてはならないのだが兵助は消灯がきても三郎の部屋にいた。

雷蔵と勘右衛門は気をきかせ兵助と勘右衛門の部屋で寝ると言ってくれ、部屋には兵助と三郎だけだった。

「明日さ…気をつけてな」

「ああ」
笑いながらもどこか悲しそうな表情をする兵助の腕を掴み、自分の方に引き寄せ三郎は力強く兵助を抱き締める。

「今のうちに兵助を補充させて」

「…なら俺は三郎を補充させて」

兵助も三郎の背中に腕を回ししばらく会えなくなる三郎を抱き締める。

「本当は寂しい」

「うん。私もこの腕から離したくない」

そこでお互い笑ってしまう。

「俺たちどうしようもなく惚れているな」

「そうだな」

顔を見合わせるようにすると、三郎は頬に軽くキスを何度も落とすようにする。

「三郎…」

「ん?」

「ちゃんと、して…?」

恥ずかしそうに目線を反らしながらも兵助に言った言葉に三郎は理性を抑えることに精一杯だった。

「お前な…」

「ダメ?」

「ダメなわけないだろう」

両手で兵助の頬を包むように目線をこちらに向かせる。
そしてそのまま兵助の唇に自分の唇を落とす。

「…ん…ッふ」

何度も口角を変え、お互いを味わうように深く舌を絡ませる。
音が耳を刺激し脳内を溶かすような心地よさが体に走る。

お互いの唇が離れると、頬が赤くなり肩で息をしている兵助に理性を保つのは不可能だった。

三郎は事前に敷いてあった布団に兵助を押し倒す。

「もう無理」

「…」

戸惑いの表情を見せる兵助に三郎は少し申し訳なさそうな表情をする。

「…いいよ」

兵助は三郎の頬を優しく触る。
何度やったか分からないのに、未だに恥ずかしそうな表情をする兵助に三郎は唇に触れるだけのキスをする。

「兵助を今のうちに堪能させていただきます」

「バカ…」

早々と寝間着を脱がしていく三郎に、兵助はそれだけでも胸が高鳴ってしまう。

前が開帳され、三郎はジッと兵助の体を舐めるように視線をやる。

「さぶろ…?」

触ってこない三郎に兵助は不思議に思う。

「いや、やっぱり何回見ても兵助の体は綺麗だよな」

「バカか」

「まぁまぁ。けどそんな兵助も好きですよ」

「ーッ」

無邪気な笑顔で三郎は兵助の胸の突起を指の腹で摘まむ。
片方は時たま甘噛をしたり舐めたりと刺激を与える。

「ッあ…ん」

声を隠すように、手で口を塞ごうとするが三郎がそれを許すわけがない。

「だめ、私にもっと兵助の可愛い声聴かせて?」

「…ゃ」

空いていた手で兵助の褌に手をかける。
手慣れた手付きであっという間に兵助の褌を脱衣させると、そこには微かに起っている性器が目に入る。

「乳首だけでも兵助のは起つんだね」

「うるさ…ぃ」

三郎に耳元で囁かれくすぐったくなる。三郎はそのまま性器に触れ、弄り始める。
その度に兵助は反応をするので三郎は楽しそうな顔をしながら、より強く竿に刺激を与え器用に玉をなぞるように触る。

「っあ!…ん、ふ…」

与えられる刺激に耐えられず三郎の裾をすがり付くように握り微かながら震える。

「出す?」
耳元で言うと兵助は何度も何度も頷く。
三郎は気をよくし、兵助の耳朶を軽く噛むと中に舌をいれる。
ピチャッと水音が脳内を刺激し、兵助は我慢出来なくなり三郎の手の中で精を吐き出した。

「結構出たね」

「う、うるさい!」

兵助は恥ずかしそうになりながらも、ゆっくりながらも体を起き上がらせ、三郎の寝間着に手をかける。

「どうした?」

「俺だけ気持ちよくなるのはダメだと思うから…」



 
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