†TEMPETE†

□逃げ出した少年
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バチバチバチバチッ



暗い実験室に、電気の流す音が響き渡る。
凄まじいそれは、聞くだけで痛々しくなるような音である。

正しくリズムを刻み、それは流れた。



バチバチバチバチッ



繰り返される。まるで途切れぬ糸のように。



「…あ゛ーッぁ゛!!!」



気付けば同時に、甲高い少年の声。
痛々しいそれは、まるで聞いていられない。
狂いそうな声だ。
そして………


「ははは…実に美しいな…」
「う゛ー…」
「わかるか?わしの声が…」


だいぶ歳のいった
男の声が響く。低くて太い、気味の悪い声だ。
にやけながら、話しているのがわかる。


「可愛い私のペット…最高の声で喘ぐのだよ?」
「う゛ー…ぅ」


そう言って、男はぐったりした少年の腰を高く上げる。
少年の尻尾と大きな耳が、怯えたようにぴくんと動いた。
ー少年は、普通の人間ではないのだ。


「さぁ、玩具を入れてあげようね」
「ぅ゛…」
「可愛いなぁ…ピンク色だ」
「ぅ……ん…きゃぅ」


男はいきなり、少年の秘部にギチギチと太い管のような物を差し込む。
いきなりの異物に、少年は悲鳴のような鳴き声を上げる。

が、予め自由の利かなくされた身体では、逃げることは愚か、拒むことさえできない。
その間にも、秘部にはどんどん異物が深く挿入されていった。

深紅の血が滴る。


「おぉ、深いなぁ」
「きゃ…ん…ぅ」
「言葉を喋らないのが惜しいがな……」


ぐちゅんっ


容赦なしに男は、押し入れてきた。
最奥部に当たるも、やめようとはしない。


「メスのように孕むか?…子宮を入れてやってもいいぞ?」
「ぅぁう……っ」
「痛いか?ん?」
「がぅー…」











少年は手を伸ばした。


眩しい光に。


唯一の光に。





これより綺麗なものは
あるのだろうか?


この地獄に
終わりはあるのだろうか?


願うのだったら


一度でいい


じゆうっていうのを



持ってみたい







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