Novel

□*ゼロとロク*
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私と貴方は…

…敵同士





*ゼロとロク*




私の大好きなルルーシュ様はゼロ

ブリタニアに反逆する皇子様


私はブリタニア皇帝を守るべき

ナイトオブシックス




ゼロと私は敵同士なの…

でもね、私はルルーシュ様が好き。


私は夜に

ルルーシュ様と会っている

もちろんスザクやジノに内緒で


そして今日もその夜がやってきた



「ルルーシュ様!」

アーニャは私服でルルーシュに手を振り

ルルーシュはそれに答えるように手を振りながらアーニャの傍に向かう

「待たせてごめん。少し色々とあってね」

優しくアーニャを抱き締めるルルーシュ

嬉しそうに微笑みながらルルーシュの背にきゅ…と腕を回し大人しくする

「そうだ、今日は俺の部屋にくるか?
 それなら誰にも邪魔をされない」

「うん。ルルーシュ様とならどこでもいい…」

嬉しそうに頷けば2人は手を繋いで歩き出す

暗い夜道に2人で他愛もない会話をしながら

夜の月を眺め幸せそうに歩いている


でも


2人はゼロとロク


戦場では敵同士なのだ






暫くすれば2人はルルーシュの家…

いやアッシュフォード学園のルルーシュの住む家と言った方がいいだろうか

ルルーシュはミレイの厚意によりそこに住まわせてもらっているのだ

もとは最愛の妹と住んでいたが今は最悪の弟と一緒に…

だがいいことに今日は弟のロロは不在だ

つまりルルーシュとアーニャ2人だけが今家の中にいる


「アーニャ俺の部屋においで」

「うん。」

言われたとおり歩いて部屋に入り

そっと2人はベットに腰をおろす

「アーニャ…いつもみたいに甘えて構わないんだよ」

「え…でも…」

久しぶりのルルーシュとの密会

しかも大好きなルルーシュの部屋となってはいくらアーニャでも緊張しているようだ。

「クス…もしかして緊張でもしてるのかい?
 顔が真っ赤だよ…」

そ…と優しく優しくアーニャの頬を撫でると

アーニャは心地よさそうに目を細めルルーシュを見上げる

「ルルーシュ様がいいっていうなら…甘える…」

ぴと…と普段のアーニャなら見せないような可愛らしい微笑みを見せ

ルルーシュに抱きついた

そしてすりすり…とネコのように甘えたのだ

「可愛いよアーニャ…」

「ルルーシュ様…好き…」

「俺もアーニャが好きだ…」

2人は優しい触れるだけのキスをし

ルルーシュはアーニャを自分の膝に座らせ、優しく後ろから抱き締める

チクタク…


チクタク…


時計の針は進む




2人は無言だが

一緒にいられる時間をとても大切にしている


喋らなくとも一緒にいれることが嬉しいのだろう


触れ合い触れ合い


お互い安心し合い

短い時間でも

2人は一緒にいる

時には愛し合い

時にはケンカをし

それでも2人は敵同士



でもお互いにとっては最愛の相手

ゼロと皇帝の戦いが終わる頃

この2人は一体どうなっているのだろうか



それは2人にしかわからない…

END

*あとがき*


昔書き溜めておいたのをUPしました。
アーニャが可愛すぎて色々妄想して出来上がった作品です。
色々おかしなところもありますが…許してやってください><

小説気に入ってくださったら
してくださると嬉しいです♪
また誤字脱字感想をBbsで報告してくださっても構いません!

ここまで読んでくださってありがとうございました。


水瀬紗依
 

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