Novel

□*いっぱい甘えるよ*
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早乙女アルトとランカ・リーは同棲をはじめて早1ヶ月

でも、アイドルとパイロットはすれ違いの連続ばかり…



「お疲れさまでした-!」

ランカは今日最後のお仕事の歌の収録が終わりウキウキしていた

なぜなら、今日は久しぶりにアルトと一緒に夕食を食べる日だからだ

お互い家に帰れば疲れていて

すれ違いで夕食を食べて

仕事に行って

すれ違いで帰ってきて

そればかりが続いていた

でも今日はお互い明日は仕事が休み、ということで今日の夜から明後日まで

二人で一緒に過ごすことができるのだ

だから今日までのすれ違いに耐えてくることができた、といってもいいだろう。

仕事が終わればランカは走って家に向かう

もしかしたらアルトが先に帰っているかもしれない

でも先に自分がつくかもしれない

先に自分がついたならば、食事をつくって待っていよう!

そう思ったからだ。

期待をいっぱいに膨らませてランカは家の前に立つ

扉に手をかければ鍵が掛かっている

まだアルトは帰っていないようだ

自分で扉の鍵を開け、中に入り電気をつけて荷物を置く

静まり返った部屋

いつもはここで淋しく思うが今日は違う

アルトと一緒に過ごせる!

それだけを考えてランカはキッチンにたち、夕食を作る

アルトくんが美味しいっていってくれるものをいっぱい作ろう!





そして暫くの時間が経ち

たくさんのご馳走ができた

あとはアルトの帰りを待つだけ…なのだが…

中々帰ってこない

アルトはパイロットだし突然仕事が入る場合だってある

またすれ違いになってしまうのか…

静かな部屋で時計の針の音が刻まれる中

ランカはそんな不安を抱えた




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