戦国

□ソノ涙ノ理由
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だけどあまり静か所に慣れておらず少しキョロキョロと辺りを見渡していた。



「はい、団子とお茶です。」

「あ、あぁ。」



ぎこちない態度で受け取るとまず最初にお茶を口に運んだ。

お茶をは少し渋みがあったが嫌いではない。



「お客さん、兵士かかんかかい?」

「ん?あぁ…そんなもんだ。」



何かあってはいけないために刀を持ち歩いている。
それを見た茶屋の亭主らしき人が話掛けてきたのだ。



「最近は良いが、また戦でも起きるのはいやだねぇ。噂では奥州と同盟を組むって噂があるからまた大きな戦でもあるのか…。
まぁ、同盟を組むのは良い事なんだけどね。」

「……そうだな。」



亭主は自分だけ話しておいてそのまま店の中に入ってしまった。

戦があるかは分からない。だけど今回の同盟は織田の進行を少しでも食い止めるものであった。

なのて、もしかしたら織田との正面衝突になるかもしれないのだ。

そんな事を考えながら団子を食べていると政宗が来た道と反対の方から馬に乗った人が茶屋に止まり政宗の隣に座った。



「亭主殿、団子を六皿ほどお願いしたい。」

「!ゴホッゴホッ!!」

「!大丈夫でござるか!?」



相手の言葉にむせてしまった。

その理由は団子一皿三個あるため頼んだ数は十八本にもなる。
そんなに団子を食べたら胸焼けする自信があった。



「ゴホッ……だいじょうぶだ…。」



隣に座っている男を見てみる。


第一印象は大食い、そして……“紅”だった。




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