11/29の日記

18:35
ポッキー&プリッツの日記念リレー小説もどき
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11月11日に、星の瞬きさんの管理人をしてらっしゃる聖さんとのweb拍手でのやり取りを、小説化したものです。
クロス設定やそれに準ずるキャラ崩壊などがお気に召さない方は、ブラウザバックをお願いいたします。











11月11日。
世間一般ではポッキー&プリッツの日などと呼ばれ、お菓子メーカーの戦略ともいえる販促の日。
特に、今年は2011年だと言う事も相まって、何処へ行けどもポッキーが売り切れる、なんて事も見受けられた。
いや、その事は別にどうでもいい。
ただ、気になるのはただ一つ。
この教室の惨状は一体何だ?

「わけがわからないよ。」

ボクちゃん、遠野悠が教室に入るとまず気になったのは甘ったるい、チョコレートの香り……これはまぁいい。
誰かが買ってくるのは予想していた事だ。
そして、次に、二人して顔を真っ赤に染めてイチャイチャしている無自覚バカップル。
大方、ポッキーゲームを誘われたはーちゃんが何か無自覚でやらかしたんだろう。
床で、気絶しているヤンデレ百合娘と顔を真っ赤に染めて悶絶しているドジっ娘とそれをイイ笑顔で見つめている恐らく主犯。

「義姉さん、あおあおが何者かに襲撃されてるんだけど……。恐らく、永夢ちゃんにポッキーゲームを持ちかけてやられたんだと思うんだけど、知らない? あと、はーちゃんは爆発しろ。」

暗に、何やってるのかと問いかけてるわけなんだけど……。

「ヤッホー♪悠。んー、特に心当たりがないなぁ? うん。本当に。ボクがそんな事すると思う? アハハ、ボクがソンナコトスルハズナイジャナイカー(棒読み)  とりあえず、隼はあれで付き合ってないのは信じられないと思うよ。ホント。」

思うから聞いてるんじゃないか。
この人は分かってて言ってるから性質悪い。
八割がた永夢ちゃんの影響だよね。

「心当たりがないならいいんだけど……。もう一つ聞くけど、そこで顔真っ赤にして悶絶してる永夢ちゃんに何かした? こうなったら、ボイスレコーダー観賞会を開く他ないな。」

「そう? それにしても物騒な事もあるもんだね〜。ん? ん〜…それはその…(…言ったら永夢に怒られそうかな…)何でだろうね? アハハ… 昔からああなのかな?二人とも無自覚だからたち悪いよね。…ちなみにどれだけストックあるの?」

一番物騒なの、この人なんだよね。
ハッキングやらクラッキングとか出来ちゃうボクちゃんよりも、ある種恐ろしいような……。

「はぁ……まぁ何も言わないけど……夢見ちゃんに変な事吹きこまないでよ? この前偉い目に遭ったんだから。……何度八つ裂きにしてやろうかと。え? ストック? 音声と動画と画像と併せて1PB位かな。」

あの子良くも悪くも純粋だしね……。
因みに、PB……ペタバイトはテラバイトよりも上の桁だからね。

「大丈夫だよ♪下手な事は仕込んでないから。えらい目って…何があったの? まぁ気持ちはわからないでもないけど…(苦笑)…それちょっと多すぎない? 相当な量だと思うんだけど。」

「朝起きたら隣で寝てました。本気で焦る。今はハチの巣にしてやりたいです。撮りすぎちゃった、てへ☆」

あの時は驚いた。朝起きるとボクちゃん抱きしめて寝てるんだもん。

「あー、窓付き添い寝するの好きだからなぁ。ボクもよく一緒に昼寝したりするからね。ほどほどにしてあげなよ?まぁ、悠がやらなくてもFクラスの面々が危害を加えそうな気はするけど……撮りすぎたってレベルじゃないと思うけどね。」

「ボクちゃんこんなナリだけど、一応健全な男子高校生なんだけどなぁ……。ボクちゃん何もしてないよ! ばらまくだけ! ……少しは消すべきかな? かな?」

我慢するのはとっても辛いです。

「うーん…まぁ我慢してもらうしかないかな? たまに寝ぼけて入る事もあるし。ばらまくだけでも効果絶大だと思うけど。色んな意味で。 …まぁ、流石に少しは消して上げた方がいいかもね。」

「そういえば、義姉さんこの間永夢ちゃんの部屋から起きて来てなかった? はーちゃんには積年の恨みがあるからね。とりあえず、十分の一位には減らすよ。」

「アハハ、見間違いじゃないかな? (…もしかして、 ボクの影響なのかなぁ…?)…隼、御愁傷様。…消してもすぐに元の量に戻りそうな気がするのはボクの気のせい?」

「……後でこの間さっきゅんが設置してた防犯カメラ確認しよう。もしかしなくても義姉さんの影響です本当にありがとうございました。だってこの間は王水入りで胃に穴が開い……や、何でも無いから落ち着いて、ね?」

やばい、口が滑った。
義姉さんちょっと直視できない位にやばいオーラ纏い始めちゃったよ!!
あわわ……このままじゃ、本気でやばい!

「大丈夫。ボクハオチツイテルヨ?」

「誰がどう見ても落ち着いてないよ!? 瞳の色が金色に輝いてるし! ……因みに、誰を殺る気ですか?」

「……気のせいじゃないかな? ……フフ、とりあえず隼・明久・雄二の3人は確定かな…。」

ちょ、真剣に大変なことになってるっ。

「気のせいじゃないよ! 三人とも逃げてっ。ていうか誰か助けて!? 永夢ちゃんは……ちくしょうっまだ悶絶してて使い物にならないっ。夢見ちゃーん!!」

夢見ちゃんなら、夢見ちゃんならきっと何とかしてくれるっ。

「フフフフ…何をそんなに慌ててるの?悠…大丈夫、悠は何も心配しなくていあぅ!? 『……落ち着いて』」

「助かったよ夢見ちゃ……ん?」

あっれー?
夢見ちゃん何か怒ってない?
寧ろ、義姉さんよりやばい雰囲気が……。

「……悠…料理は誰に食べさせられてたの…?」

「え? Fクラスの男子とか、試食として姫路ちゃんとか……って夢見ちゃん?」

ちょっと待ってよ?
夢見ちゃんのボクちゃん溺愛ぶりを考えると……。
…………凄く嫌な予感がします。

「……大丈夫、悠……女子には乱暴しない…」

「何もしなわけじゃないんだ……。乱暴はしないって何する気!?」

「……大丈夫。悠は気にしなくていい」

「…………そう、なら、モウキニシナイヨ。」

「……じゃあ、行ってくる。」

あぁ、はーちゃん、皆、無力なボクちゃんを許して下さい。
ボクちゃんは、知らなかった事にしておくよ。

「あたた……ってあれ? 窓付きは?」

「ボクちゃんには分からないなぁ。」

目を覚ました空義姉さんの言葉に目を逸らしつつ答える。
うん、義姉さんの背後から悲鳴なんて聞こえないよ?

「あ、義姉さん、マリルリの着ぐるみパジャマ着てみない?」

「……なぜにマリルリ? ……確かに可愛いけど……いや、着ないからね? 恥ずかしいし……。」

「永夢ちゃんの好きなポケモンだからかにゃー。でも、前にピカチュウ着てなかった?」

「う……でも、着ない。」

手強いなぁ……。

「実は、ブラッキーの着ぐるみパジャマ姿をした永夢ちゃんの写真があるんだけど……。」

「……! それは……欲しければ着ろということかな……?」

おお、すごいつりざお並の食い付きだー。

「空義姉さんの好きなように解釈してね☆ あぁ、そうそう、イーブイとキュウコンのもあるけど……。」

すっごい悩んでるー。
ボクちゃんなら迷わず受けるのにね。

「……はぁ、わかったよ。着るからそれ焼き増しして貰える?」

「はい、これ他にも色々データ入ったカード。」

「うん、ありがと。……ボクが着た姿を撮ってえいむに――っていうことじゃないよね?」

え?

「何を当たり前な事を。渡すに決まってるよん☆」

「……せめてばらまくのは止めてよ……?」

「しないしない。」

ユウキ「せ、先輩! 大丈夫ですか?! 先輩!!」

「……まぁ、ばらまかれないならいいかな? ところで、なんだか大変なことになってるみたいなんだけど……。」

…………。

「あはは、ボクちゃんには何にも見えないよ?」

ええ見えませんとも。血まみれで倒れている隼君や明久君、雄二君なんて欠片も見えていませんとも。

リオ「――っ! さき! 早く治療を! よつきも手伝え!」

「ボクも何も見てない事にしたいよ……。」

「あ、永夢ちゃんが復活したみたい。こっち来てるよ?」

後ろの惨劇に脇目も振らず顔を真っ赤にしたままでフラフラと空義姉さんの方へやってきてる。

リオ「くそ! 人手が足りない!」

ユウキ「何でこんな事に……。」


「うん、来てるね。……向こうで惨劇が起きたままだけど。」

ヒムロ「隼達が悠に姫路の王水入りの料理を押しつけ続けた事に夢見がブチ切れたみたい。ある意味仕方ないと言えば仕方ないけどね。」

ヨゾラ「言うなれば、隼達の自業自得なんだろうが……。」

ユウキ「…それでも!やっていいことと悪い事がある!」

リオ「…幸い、死者は出ていないが…あまりひどくなるようなら私にも考えがある。いくら自業自得でもこれ以上は…」



……真剣にやばい状況になってないかなぁ?

「これは夢、これは夢……。」

「あ、永夢ちゃん。」

「空、構って頂戴。」

空義姉さんに抱きつく永夢ちゃん。
……人前でこんな風にする人だっけ?
本当に、義姉さん何したんだ?

ユウキ「なら、あの子はゆずきちゃんに刺されても良い事になる。……ふざけろ。仕方ないで傷害事件が起きてたまるか。」

リオ「(ゆうきはあの料理を知らないんだよな……。だが、ちょっと待て、王水? 幾ら姫路でもそれは……)……なぁ、流石に姫路でも明らかな毒物を入れるのは考えにくいんだが……それは本当か?」


…………ちょっと、動かなきゃいけないかな? かな?

「抱きつかれるのは嬉しいけど、ごめん。やっぱりあれはスルー出来ない。」

「はぁ、ボクちゃんちょっとお話してくるよ。」

こうまで大ごとになると、ね。

「ゆーゆー、落ち着きなよ。落ち着いて、このゴマ団子を食べるんだ。ホウ酸入ってるけど、食べる?」

感情が高ぶってる人とはお話にならない。
こんなこともあろうかと用意しておいたゴマ団子をさずけようかにゃ。

「りお、これが彼女の肉じゃがのレシピ。」

ひむひむは何処でそんなものを手に入れたのか、りっちゃんに姫路印の肉じゃがのレシピを見せている。

エイム「……険悪なムードが漂ってるわ。一体何が……。」

ソラ「本気で気付いてなかった永夢に驚くよ。……かくかくしかじか、ってこれで分かる?」

エイム「成程、把握したわ。……空以外目に入ってなかったわ。」

ソラ「流石に、ちょっとやり過ぎだねこれは……。」


「こんな時に落ち着けるかよ!! 先輩に何かあったら俺だって……!?」

「…………。」

ボクちゃんの言葉にますますヒートアップするゆーゆー。
"俺だって"? 何をする気なのかな?
ボクちゃんの目の前で、夢見ちゃんを傷つける気?
いや、まぁ、隠れて傷つけても許さないけどね。

「……悠、ホウ酸入りの団子なんて持ち歩かないでください……。」

おや、はーちゃん起きたのか。
ま、とりあえず……。

「ゆーゆー、君が焦っても何も変わらないよ。それに、夢見ちゃんに手を出すのは許さない。はーちゃんも起きたみたいだし……大丈夫、なわけないよね。うなうな、ごめんね? 夢見ちゃん止められなくて。お詫びと言ってはアレだけど、八意印の傷薬をHere you are. 後、これはこないだ試食用に渡されたんだけど……処分用に困っちゃったし……ね?」

「……っ……。」

「……少しふらつきますが、大丈夫です。傷薬……有難くいただきます。……なら、僕が頂きます。ゆうきに食べさせるわけにはいきませんし……心配かけたみたいですね。ゆうき。」

「……先、輩。」

エイム「……まぁ、悠君がうまく収めるだろうし、いざとなれば境界弄るわよ?」

ソラ「……うん。もしものときはお願い。これで滅茶苦茶になっちゃったりしたら嫌だからね……。」


はーちゃんってば、相変わらずお人よしなんだからなー……。
ていうか

「流石に今のは―ちゃんに食べさせるような外道じゃないよ。ちょっと姫路ちゃんに説教がてら食べさせてくるよ。此処まで大事になっちゃうと、ね。夢見ちゃんの事も気になるし……。ゆーゆーも、まぁ怒る気持ちは分かるし、君の怒りは尤もだよ。――でもね、この料理を食べた事のない君には、夢見ちゃんや空義姉さんが起こる気持ちは理解できないし、ボクちゃんとはーちゃんの友人としての在り方も、分かる事は無い。何にせよ、はーちゃんが夢見ちゃんに怒るのは当たり前だから、ボクちゃんは何も言わない。けれど、ゆーゆーは、夢見ちゃんを責めちゃ駄目だよ?」

ボクちゃんとはーちゃんは、他の友達とはまた別の繋がり方をしている。
お互いに遠慮や、配慮なんて一切しない。
自分のありのままを、ぶつけていく。
この関係を知らないゆーゆーに、文句を言われる筋合いなんて、欠片も無いのだ。

「……そうですね。流石に見逃せる範囲じゃなくなってきましたからね……ですが、程々に、ですよ? ……ゆうきが戸惑うのは当然です。……ですが、悠の言う通りです。あれは、僕達にしか分からない事ですから……夢見は責めないでください。……お願いします。」

「……くっ……分かり……ました。」

エイム「まぁ、悠君が居るから大丈夫でしょ。」

ソラ「悠なら大丈夫……うん。そうだね……。」


とは、言ったものの……流石に食べさせる訳にはいかないんだよね。
どうしたものか……。

「まぁゆーゆーもさ、夢見ちゃんは悪気があるわけじゃないんだし、今回は両者痛み分け……じゃないか、喧嘩両成敗ってことで納得しなよ。はーちゃんは、今日はゆっくり休みなよ。ゆずきちには説明しといたから。姫路ちゃんについては――まぁ、うん、大丈夫だよ。ボクちゃん平和主義だから。」

さて、探すかぁ……。



SIDE:永夢

「行っちゃったわね。胃薬と、ベッド、胃に優しい料理用意しなくちゃね。空、手伝ってくれるかしら。」

恐らく悠君はあの胡麻団子を自分で食べる気だ。
なら、その後のケアの準備をする必要がある。

「うん、分かった。料理は任せるよ。その間に他を終わらせるから。」

さぁって、時間も惜しいし、家まではスキマを使わないとね。




SIDE:悠

探す、とは言ったが、実のところ、大体の目星はついている。
夢見ちゃんの行きそうなところがボクちゃんに分からないはずもない。
それは、屋上。
ボクちゃんと夢見ちゃん、空義姉さんと永夢ちゃんの四人組みが出来たのは、屋上なのだから。
あれから、ボクちゃん達は、何かあれば屋上に居る。
悩みや、不安、何か抱える度に屋上に行く。
だから、今日もきっと――

「見つけたよ、夢見ちゃん。」

僕らは屋上で出会うのだ。





SIDE:other

「……悠。」

悠の予想通り、夢見は屋上に居た。
両手を真っ赤に染め、頬にも返り血が散っており、服には、夥しいほどの返り血でべったりである。
悠は、夢見の惨状を見て、いつもと変わらぬ声色で声をかけた。

「やっぱり、ここに居たんだね。うなうな、ボクちゃんの予想通り☆ と、まぁ、いつもなら言ってるんだけどね。」

悠は途中で真剣な顔つきになり、言葉を続ける。

「夢見ちゃん、ボクちゃんの為に怒ってくれたのは嬉しいよ? ──でも、ちょっとやり過ぎ。そりゃボクちゃんだって夢見ちゃんに何かあればこれ以上に潰す。けどね、周りに、無関係の人に迷惑はかけちゃ駄目だよ。それに、夢見ちゃんの綺麗な手を血で汚すのは勿体ないよ。」

悠は、夢見に何かあれば、相手を殺す気である。
否、ただ殺すのではなく、地獄という地獄を見せてから、心の底から、死にたいと思わせてから殺すつもりだ。
けれど、その後始末はきっちりと自分でする。
そういう問題ではないと、真っ当な人間なら言うのであろうが、悠は大切な人を傷つけられて大人しくできるような人間ではない。

「……悠……でも……。」

それは、夢見にも言えることである。
夢見の世界は、空と悠で構成されていると言っても過言ではない。
最近漸く永夢も認識するようになったが、それでもやはり空と悠第一となっている。
特に、悠は家族として共にあった空以外で興味を持ち、初めての感情を抱いた相手なのだ。
その悠が傷付けられて、黙っていられるような人間ではないのだ。
悠とて、そんな事は十分理解しているし、自分がそこまで思われている事を嬉しくも思う。
だが、悠は夢見に、手を汚してほしくはない。

「夢見ちゃん、ボクちゃんも怒るなとは言わないし言えやしない。でも、やり過ぎちゃ駄目なの。姫路ちゃんともきちんとお話してきたし、もう大丈夫。だから、夢見ちゃんもボクちゃんの為にその手を汚さないで。夢見ちゃんの手は、血で汚すためにあるんじゃないよ。ボクちゃんや義姉さん、永夢ちゃんと繋ぐためにあるの。だから──もう良いの。誰かを傷つけて泣かないで。誰かを傷つけて悲しまないで。ボクちゃんは、夢見ちゃんのそんな顔は、見たくないから。」

夢見は、感情表現と他人と関わるのが苦手なだけで、心優しい少女である。
そんな夢見が誰かを傷つけて何も感じないなんて事があるだろうか。
――あるわけもないのだ、そんなこと。
この少女は、泣いているのだ。
自分でも気付かぬうちに。
この少女は、傷付いているのだ。
自分でも分からぬうちに。
悠は夢見を抱きしめる。
もう誰かを傷つけて泣かないでいいのだと。
誰かを傷つけて傷付かないでいいのだと。

「……はる…か……私……ごめ…なさい、ごめん…なさい……!」

今もそう、少女は傷付いている。泣いている。
だから悠は夢見を、自分の抱きしめている傷だらけの少女を、愛おしく思う。
自分のために、傷付いた。泣かせてしまった。
そう考えると、胸は痛むけれど。

「誰だって、間違えちゃう事はあるよ。でも、次は大丈夫でしょう? だから、泣かないで。間違えても一緒にゆっくり歩いて進めば良いんだよ。だから、泣き止んで、ね?」

「……っ……く……う…ん……。」

悠は夢見の目尻に溜まった涙を指で拭う。
そして、優しく微笑む。

「よし、なら帰ろっか。ボクちゃん達の大事な家族の所へ。」

この少女はもう、大丈夫。
自分と、あの二人もいる。
道を間違えてしまっても、一人で間違える事は、きっとないから。

「……うん……一緒、に。」








end



長い、一言で言うなら、そんな感じ。
地の文をちゃちゃと書きこんだだけで、会話文は大体web拍手でのやり取りをコピー&ペーストしただけです。
異和感ないように修正した部分もあります。
リレー小説楽しす

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