ひぐらし短編
□彼女についての見解 前原圭一の場合
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「どういうことだよ、それ」
今ひとつ理解出来ないのでさらに訊いてみる
「魅ぃ、秋那の事は圭一とレナにも話しておくべきなのですよ」
梨花ちゃんも話しに加わってくる。
良く見ると、詩音や悟史、沙都子とレナもこっちを見ている
レナ以外は事情を知っているのか皆俯いている
「…そうだね、もう圭ちゃんもレナも私たちの仲間だもんね」
そう言ってから魅音は話し出した
「ダム計画の時の話はしたよね?秋那はその時一緒に戦った仲間なんだ。その後に村八分に遭っていて私達に、とばっちりがこないように独りで居るようにしていて…」
「私たちと話をするのも周りに他の人が居ないとき位なんです」
何だよ、それ村八分だってどうして、そんな
「どうして村八分にされてるの?」
レナが尋ねるその顔はしかめっ面だ
「それは分からない、理由を知ってるのは婆ぁっちゃと秋那だけ、いくら訊いても二人とも教えてくれない」
「なら、学校でくらい…」
「秋那さんは私達以外信用していないんですわ。だから学校で話すのも…」
「僕達がどうにかして秋那の村八分を終わらせれたらいいんだけど…」
「そんな…」
と、話て居ると当の秋那が近付いてきた
「別に大丈夫だから俺の事は気にしなくてもいい、今の生活に不便…は有るか、不満は一切無いからな」
初めて聞いたその声は男にしては高い目の声だった