その他短編

□夏、夕方、雨
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ある夏の夕方

「月影、何してるんですか?」
イオンが木にもたれかかり空を眺めている月影に聞く

「空を、雲を眺めている」

何処か虚ろな目で空を眺めながら月影が答える

「楽しいですか?」

イオンは分からないと言った表情で月影に問う

「ああ、天気も分かるようになる、夕立が来るぞ。そこ濡れるよ」

「え?」

月影がそう言うが早いかザーっと夕立が降ってくる

イオンは雨が降って来るのが分かったことに驚いたのか、

雨が降ってきているというのにボーっと立ち尽くす。

「イオン、そこで雨に当たってたら風邪を引くここに来い」

そう言って月影は木の下来るように指示する。

イオンはそれに従い木の下の、月影の隣に行く。

「後、これで濡れた髪とか拭いてこれに着替えろ」

そう言い、何処に持っていたのかタオルと服、(おそらく月影のであろう)を何処からか取り出す。

「雨、早く止むと良いですね」

着替え終わったイオンが月影に話しかける

「ああそうだな」

戦争や瘴気、崩落…様々な事があった

僕たちの心に降り注ぐ暗い雨も、早く止みますように
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