その他短編

□世界の拒絶
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「なぁ、龍弥って元の世界に友達とかいなかったのか?」

突然リィが龍弥に訊ねる。

「ん〜?居たけどそれがどうかしたのか?」

龍弥は逆にリィに訊ねる。

「この世界に大分長く居るけど心配しないのか?」

「そういえばそうですね…。その友人達は心配しているのでは?」

シェラも会話に加わってくる

「何人かの奴は俺のこと覚えてるだろうけど、ほとんどの奴は俺のこと忘れてるからなぁ…。心配なんかしてないんじゃない?」

「それ、軽く言うことか?」

リィは呆れている

「忘れてる…とは?」

リィが別世界に落ちたときはこの世界の人間の記憶はそのままだった。

「引きずり込まれる前に情報操作しといた。消しきれなかった奴もいるけどな」

この発言にはリィが不快な顔をする

「どうしてわざわざそんなことをする?」

「俺の家族とかに心配かけたくなかったし、どうせあの世界に戻る気はないし。(二度とね…)」
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