東方短編
□お昼寝
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良く晴れた五月の昼
秋那は諏訪子と一緒に日向ぼっこをしている
「もう五月も終りかぁ…」
「もう直ぐに夏が来るね」
夏、それは秋那にとって憂鬱の季節
狼の姿になれば毛皮で覆われているからだ
「それにしても気持ち良いな…」
「暖かくて眠たくなってくるね」
「ん…そうだな」
秋那も眠いのかボーっとし始めている
「ところで秋那…あれ?寝ちゃったの?」
秋那は縁側で寝転んで眠っている
「あーうー、私も眠たくなってきちゃった…」
諏訪子も秋那の隣で寝始める
ある晴れた昼下がり
狼の神様と蛙の神様の平和でほのぼのとした時間、
それはまるでこの時間が悠久に、永遠に果てしなく続くかのように
ゆっくりゆっくりと過ぎ去っていく
ただ、ゆっくりと…
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