東方短編

□満月浮かぶ夜には
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雲一つ無い夜空に満月が浮かんでいる今、秋那は永遠亭にいる

「綺麗な月だな…。そう思わないか?永琳」

「…気付いてたの?」

千年どころか一億年以上生きている月の賢者、八意永琳

彼女は不老不死であり、彼の八雲紫ですら打ち倒す程の実力を持っている

「まぁな」

「…もしも、月の使者が私達を捕まえに来たら貴女はどうする?」

「…永琳が月へ帰りたいなら見送ってるし月へ帰りたくないなら助けてやるさ」

永琳が月へ帰りたいか帰りたくないか、永琳にとってそんな事は愚問であり、秋那はそれを知っている

だが、秋那は永琳本人からどうしたいのかを訊きたいのだ

「…私は、此処で鈴仙やてゐ、姫様や貴女と一緒に居たい」

「なら俺は唐草秋那として、大口真神として八意永琳を救う。」

大口真神として、それは秋那の本当の能力を使うという事だ。

即ち八雲紫と同等以上の能力を用いて全力で月の使者を叩き潰すと言う事

「ありがとう」

「気にすんな」

月の賢者と狼の神様は約束を交わす

その約束は近いうちに果たされ、月の使者は一人の力によって全滅する事となる


(約束は果たしたよ?永琳)




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