東方短編

□舞い戻るは幻想郷
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雛見沢の繰り返される惨劇から数十年の時が
流れた。

多分俺は行方不明扱いされ、死んだと思われてるだろう。
いや、あいつらは俺が生きていると信じてるだろうな…。
でも、戻る気はない。
無いのだが。
「此れからどうするかなぁ…。あの三人もどっか行っちまったし」
やる事が無いのだ。
雛見沢から離れた後に見つけた三人の友人も
気が付けば居なくなっている。

「あら、やる事が無いのなら幻想郷に戻ってこれば良いじゃない。」
いきなり背後から声が聞こえた。
…この声は
「久しぶりだな、紫。」
八雲紫だ。俺の幻想郷内で一番の友であり、
今のところ気配を察知できない者だ。
「久しぶりね、秋那。で、戻って来ないのかしら?あれからもう数百年は経ってるから人間も変わってるわよ?」

…戻る、か丁度良かったのかもな。
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