爆風草子

□道場へ逝こう!
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「面倒だけど稽古に戻ろうかなぁ…一緒に来る?」

「行ってみたい!!」



即答。
好奇心旺盛なこった。



「じゃあ行こっか」



二人は部屋を後にした。

道場は別館(?)にあるため、建物を移動しなければならない。


道場の方から、木刀と木刀のぶつかり合う音が聞こえる。

その音は道場に近づくにつれて大きくなってくる。



道場の入り口前。

稽古に遅刻したというのに、沖田はのんきに鼻歌を歌っている。


さてはサボり常習犯だなぁあ!!


沖田は道場の扉を勢いよく開けた。



「ちわーす!皆頑張ってるー?」



よく言うよ、遅刻常習犯。



「あっ 沖田さん!」
「お疲れ様です!」



何か平隊士っぽい人が頭下げてるけど。
全然お疲れじゃないっすよね、沖田さん?

なんか皆様に凄く慕われてますね。
さすが沖田総司……?



「遅ェぞ総司ィ!」

「またサボりかよっ」



向こうから誰かが二人、こちらにやって来た。



「あはー。
だって面倒なんだもん」

「この正直者〜!」

「原田サンだって時々稽古怠けるじゃぁないですかー」

「お前程じゃねぇさっ」



何やら仲が良さそうだ。タメだし。

…って んんん?
原田?今 沖田サン『原田』って言った!!?



「いいんじゃねーの。
人生好き〜に生きようぜ」

「ですよねぇ。さすが永倉さん」



な…っ なっ…『永倉』!!?
もしや…まさか…やっぱり…!!



「原田左之助と永倉新八ィィィ!!!」



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