*出兵〜替え歌A〜*

□花は桜 君は美し/いきものがかり“三ムソ*馬趙”
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春は薄紅、恩を胸に
幾度彷徨う男が一人
冬が終わり、色付く蕾
見上げた先の記憶を辿る

何かを探すには荷物が多くて
どれかを捨てるたび心が痛んだ
ふと記憶に触れた声に足を止める
忘れた筈の懐かしい声だった

俺はまたもう一度、あの場所に戻りたいのだろうか
振り切った君の全て
俺はまだ迷ってるのか

春は薄紅、恩を胸に
幾度彷徨う男が一人
『分かってくれる』
「分かっています」
君の言葉に少し戸惑う


変わらぬ丘の景色が教えるのは
一つだけ此処に足りないものでした
「いつもの場所」と決めていたあの木の下
一人待つ未だ開かぬ桃の花

いつかまたもう一度
この場所で出会えるのでしょうか
もう少し、あと少しと
願っても散りゆくは恋

春は薄紅、鳥が囀り、水面に浮かぶ光が踊る
「分かっています」
『けれど、本当は…』
君の面影探し、さすらう


俺はまた、もう一度
あの場所へ戻れるのだろうか
春を待つ君を風が記憶ごとさらってしまう


春は薄紅、君を胸に
幾度彷徨う男が一人
開き始めた桃の花弁
二人の時が春に重なる


『一人で待とう』
「二人で見よう」
『いつかの為に』
「散りゆく前に」
『私はずっと』
「君の隣で」


心揺さ振る、あの木の下で

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