〜世論与論〜
□眼が見えなくなるとき
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以前、内出血して入院したことがある。
立ち上がることも困難な状態の時に、無理して立ち上がった時、一時、眼が見えなくなった。
おもわず、腰を下ろし、ゆっくりと横になると、眼に見えていた景色が、徐々にモザイクがかかったようになり、次に物の形が無くなった。次第に色の判断もつかなくなり、白と黒のコントラストへ。白は光をかろうじて捉らえていた部分で黒はその反対。黒い部分は飛蚊症(ひぶんしょう)のような感じ。
白の比率が徐々に劣り、ついには真っ暗。
光を失った瞬間、恐怖と死を意識した。
おそらく、5〜8秒足らずの出来事だったが、15〜20秒ぐらいに感じた。
映画で見た感覚と同じだったので、映画はよくできているなと、思ううちに少しずつ光が戻り、次に色、形が戻り視力が戻った。
時として、見たくないものも見てしまうこともある眼だが、見える限りは、和めるものを見て生きたいと思う。
終