another story

□〜プラネタリウム〜
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「もう少し時間くれないかな?カッコ悪いけど、まだ気持ちの整理がつかないっていうか、自分でもよく分かんないんだよね。近いうちに連絡するよ。」
 メールを受け取ってから1時間は経っただろうか。ようやく僕は悟志に返信した。窓の向こうに見える西日が、いつもより遠く感じた。やわらかくて儚い色だった。

 翌日、午前8時。今日は相沢と香奈の母ちゃんと朝イチからパチンコに行く約束をしていた。一昨日、香奈の母ちゃんの店で感情を爆発させてしまった時、2人が僕をなだめようと誘ってくれたのだ。東京に住んでいた頃に何度かやった事はあるが、開店時間から行くのは初めてだ。今の僕には丁度良い気分転換だな。
 車で迎えに来ると言っていた相沢だが、約束の時間を過ぎても来ない。昨夜も酒を飲み過ぎて、まだ寝ているのだろうか。あり得る話だ。僕は相沢を起こしてやろうと電話をかけてみたが一向に出ない。留守電にもならかった。
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