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□恋の始まり 嫉妬の嵐
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「逃げないでよ。沢田綱吉」

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茜色に染まる教室内に、次代のボンゴレを背負う沢田綱吉の影があった。
「ふぃ〜。補習でこんな時間まで学校に居たなんて、リボーン怒るだろうなぁ…」
これまで自分を悩ませていたプリントの束を整えると、教室のドアに手をかけた。
(そう言えば、今日は雲雀サンと接触なかったなぁ…)
なんて思いながら、肩に掛けた鞄を背負い直しつつドアを開く。
「ーーっ!?」
綱吉は思わぬモノに顔をぶつけてしまった。
ぶつけた本人も、その“モノ”の実態を把握出来ていない。しかし、その超直感がジリジリと警鐘を鳴らしていた。

「沢田綱吉。前方不注意は危険だよ。…ちょっとお仕置きが必要かな?」

聞き覚えがあるその声の主を確かめようと、綱吉はその首を上方へソロソロと向けた。
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