LongStory

□7章
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fujigaya.side



目が覚めた時、

もう日は沈んで

辺りは薄暗くなっていた




俺は

ゆっくり体を起こし

月をボーっと視界に入れた





昼間

二階堂を体育倉庫へと追い詰めた時

二階堂の隣には、千賀がいた。






千賀とは

特に会話をした事はないけど


昔から

俺の部活の試合の様子を観に来たり

俺の身の回りの事をよくやってくれたり


いわば

可愛い後輩ってとこだった






けど

俺を見るあいつの目は


恐怖に怯えた

震えた目をしてた




きっとあいつも

もう俺に幻滅しただろ







「もう…前とは違うんだよ…」






状況も

環境も

俺も




バトルロワイアルは

全てを変えたんだ








今俺がすべき事。


それは

前みたいに

皆から憧れられるような

そんな事じゃない




自分の周りに存在する

邪魔な奴らを

どんどん排除する




それだけだよ。








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