復活 他

□以心伝心
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双子として生まれていたら何か変わっていたのか…


そう感じる時がある

オリジナルとレプリカ

あいつは本物で俺は偽物





もし…もし本当の兄弟だったら…

こんな気持ちも気付かずにお互いいたのかもしれない…


だけど愛してしまった…

初めて彼と出会い戸惑ってしまったあの時から……


「おい…レプリカ」

ベッドの上で寝転んでいた俺は呼ばれて起き上がった

そこにいたのはオリジナルの彼

「アッシュ…どうして……」

驚きを隠せずにいるのには訳があった…

だって今俺がいる場所は彼から奪った暖かい場所だ

本来なら彼がいるべき場所で
彼が使っていたかもしれない俺の部屋だ

「ガイから手紙が来たからな」
親友の名前を出されて
ふと気付く…

そういえば親友の彼が故郷に帰ってから連絡は取っていない…


心配してくれていたんだ…

ありがとうガイ

心の中で感謝をした

今までならそんな事した事もなかったのに…

我ながらなんと言っていいやら

「何を考えている」
鋭い口調でアッシュは聞いてくる

こいつは分かってるんだ
俺の気持ちすべてを……

「いや…あの…なんかお前に悪いなぁ〜って」

はぐらかすのも骨がおれる

ベッドの上に乗り上げてきたアッシュはぐいっと俺の腕を引っ張り自らの胸元へ抱きしめた

ドクリドクリと心臓が波打つ

「アッ…シュ?」

「一人で悩んでんじゃねぇ!丸聞こえなんだよ 屑が!!」

ギュっと抱きしめる力が強くなる

恐る恐るアッシュの背中に手を廻して抱きしめる
「屑は屑らしく暢気にしてろ!俺に会いたくなったら呼べるだろうが!!」

そう俺達は繋がってる…

だからアッシュにも分かっちゃうんだ

俺の気持ちも考えてる事もすべてが……

ふとアッシュが抱きしめていた腕を解いた…

その瞬間……クイっと顎を捕らえられるとそのままアッシュの顔が降りてくる…

チュッと軽く音がする

顔が離れたかと思うとアッシュが「黙ってやられてろ」と短く言う


その後すぐにまたアッシュの顔が近づいてくる

チュッとまた音がしたかと思えば
こんどは唇をこじ開けられ舌が侵入してくる

必死にそれを受け入れる俺は息が出来ないままだ
長い行為が終わりやっと解放された時には目は潤んでいて
ハァハァと息を整えるので精一杯の状態


それでも言いたい言葉があった

「アッ……シュ……好きだ」
息も絶え絶えに言うと


「そんな事知ってる」
フッと微笑んでアッシュが返事をしてきた



その後どうなったか
皆の想像にお任せする




どうかこの幸せが続きますように…

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