* お題他 *

『拍手小話集』
12ページ/12ページ

【ダイヤ】

誰か×亮、亮介さん視点
『ベッドの上でだけ告げることのできる想い』(タイトル通りの哀しい大人向け)










『もっと…っ』
側に来て。

『そこ…、すき』
ううん、好きなのはお前。

『早く、』
気が付いて。気がつかないで。





この想いを知られたら、きっとお前は笑わなくなる。
カラダだけの関係だから、お前はここに居るんだろ?
安心して俺を見てくれるんだろ?

だから言わない。だから言えない。
ココロもカラダも全部欲しいなんて、そんなのオモテに出さないから。
お前は安心して笑えばいい。


だけど、ふとした時に言いたくなる。
こんな気持ちが俺の中にあったなんて、嘘みたいに愛しさだけが満ちてくる。
だから今日もあふれる前に、お前の下でこの想いを逃すんだ。





「もっと…っ」
側にいさせてよ。

「…すき」
お前のぜんぶが。

「早く、」
気が付いて。―――気がつかないで。



…でももし。もし今この想いに気がついてくれたなら。
そんな望みを抱いてしまう夜もある。




だけど。



「亮介さんのナカ…、誰より最高」
「……バーカ」


…ああやっぱりこの愛しさは、






ベッドの上でだけ

告げることのできる想い






-オワリ-





タイトルを最後に持って来る手法&色分け&拡大は一度やってみたかったのです♪
(タイトルのみ明朝にしているのですが、携帯で見るとゴシックになっちゃうんですよね;)

こちらはお題サイト:確かに恋だったさんよりタイトルをお借りしました。(いつもありがとうございます!)
亮介さんのお相手は御幸か倉持のどっちかで。
何にせよ、亮介さんに切ない想いをさせるなんてけしからん奴!



ご来訪ありがとうございます!

2010/7/22 ユキ☆


前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ