* お題他 *
□『バカップルへ30題』
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亮介高2、はるち中3。やたら長い会話文。
バカップル?うんまぁ兄貴のキャラは崩れてます;
* 02. 入試前夜 *
♪〜♪♪、♪♪〜♪ ガチャ。
『はい。もしもし?』
「あ、兄貴?ごめん、今大丈夫?」
『平気だけど。どうしたの?電話してくるなんて珍しいじゃん』
「だって…。邪魔したら悪いかなって」
『ははっ、そんなこと気にしてたの?
…で?そんな春市くんが今日は何の用なわけ?』
「もうっ、からかわないでよ!
…あのね、明日俺、青道の入試なんだ。それでね、」
『あぁ…、だったね。何、傾向と対策?』
「うん」
『そんなんないよ。大体今更訊いてどうすんの?』
「そうだけど…。緊張してきちゃって」
『一般じゃないんだから、緊張することないでしょ』
「…だって俺、ずっと兄貴と一緒のとこ行きたいって思ってたから」
『…そんなんで高校決めんなバーカ』
「…ごめん」
『すぐ謝る』
「だって…」
『てかさ、ほんとにお前、ウチに来ない方がいいかもしれない』
「…え?」
『朝から晩まで野球漬け。名門校で実力主義。中学時代の名声なんてないも同然』
「…そんなの、」
『ってのは強いトコならどこでも一緒。俺が言いたいのはそんなんじゃなくて、』
「ちょっと脅さないでよ」
『脅してないよ。兄弟のよしみで教えてやろうって言ってんの』
「……」
『要はさ、ウチの野球部、表沙汰にはなってないけど事件が多いんだよね』
「……事件?」
『うん。ストイックな生活だからじゃないかな、お前みたいに華奢でカワイイのが入ってくると、速攻餌食。それで毎年一人二人辞めてるし』
「……え!?な、何それ、どういう…」
『意味解んない?それとも解らないフリ?…ま、どっちでもいいけど。とりあえず俺は教えたから』
「…ちょ、ちょっと待ってよ!」
『ん?信じる?』
「……それは…、兄貴の言うことだもん」
『そ。じゃあ教えといてやるけど、ウチに来るならサングラスのキャッチャーには気を付けな。後輩だけどアレはヤバイ。俺も何度襲われかけたか』
「……サングラス。キャッチャー」
『そうそう。あとは顎鬚の…はヘタレだから大丈夫かな。でも一応覚えといて。センターのうるさい奴』
「顎鬚の先輩……だね。覚えとく」
『うん。他にもアブナイ奴は何人かいるけど…ま、大丈夫でしょ。俺もいるし』
「…!助けてくれるの!?」
『しょうがないじゃん。弟がヤラレんの黙って見てるわけにもいかないし』
「ありがと兄貴…!」
『だから俺の側を離れんなよ。わざわざ助けになんかいかないからね』
「うんっ」
『よし。じゃぁ明日頑張んな』
「ありがと!頑張って来る!」
『うん、頑張れ』
ガチャ。ツーツーツー…。
半年後。
「何か俺、亮介さんの弟くんに避けられてる気がすんですよね〜」
「!お前もか御幸!俺もさ、目が合うと怯えた顔で逃げられんだよ」
「へー、そうなんだ?二人共イヤラシイ顔してるからね〜」
首を捻る御幸と伊佐敷に、亮介はしれっとそう言った。
…え?あることないこと酷いって?
何言ってんの、うちの春市に手出ししそうなヤツ、端っから叩いとくに決まってんじゃん。
-オワリ-
御幸、純さん…ごめんなさい;
ちょっと勇気いりました;
ご来訪ありがとうございます!(汗)
2009/5/10 ユキ☆