* お題他 *

□『バカップルへ30題』
4ページ/14ページ


亮介高2、はるち中3。やたら長い会話文。

バカップル?うんまぁ兄貴のキャラは崩れてます;





* 02. 入試前夜 *






♪〜♪♪、♪♪〜♪ ガチャ。


『はい。もしもし?』

「あ、兄貴?ごめん、今大丈夫?」

『平気だけど。どうしたの?電話してくるなんて珍しいじゃん』

「だって…。邪魔したら悪いかなって」

『ははっ、そんなこと気にしてたの?
…で?そんな春市くんが今日は何の用なわけ?』

「もうっ、からかわないでよ!
…あのね、明日俺、青道の入試なんだ。それでね、」

『あぁ…、だったね。何、傾向と対策?』

「うん」

『そんなんないよ。大体今更訊いてどうすんの?』

「そうだけど…。緊張してきちゃって」

『一般じゃないんだから、緊張することないでしょ』

「…だって俺、ずっと兄貴と一緒のとこ行きたいって思ってたから」

『…そんなんで高校決めんなバーカ』

「…ごめん」

『すぐ謝る』

「だって…」

『てかさ、ほんとにお前、ウチに来ない方がいいかもしれない』

「…え?」

『朝から晩まで野球漬け。名門校で実力主義。中学時代の名声なんてないも同然』

「…そんなの、」

『ってのは強いトコならどこでも一緒。俺が言いたいのはそんなんじゃなくて、』

「ちょっと脅さないでよ」

『脅してないよ。兄弟のよしみで教えてやろうって言ってんの』

「……」

『要はさ、ウチの野球部、表沙汰にはなってないけど事件が多いんだよね』

「……事件?」

『うん。ストイックな生活だからじゃないかな、お前みたいに華奢でカワイイのが入ってくると、速攻餌食。それで毎年一人二人辞めてるし』

「……え!?な、何それ、どういう…」

『意味解んない?それとも解らないフリ?…ま、どっちでもいいけど。とりあえず俺は教えたから』

「…ちょ、ちょっと待ってよ!」

『ん?信じる?』

「……それは…、兄貴の言うことだもん」

『そ。じゃあ教えといてやるけど、ウチに来るならサングラスのキャッチャーには気を付けな。後輩だけどアレはヤバイ。俺も何度襲われかけたか』

「……サングラス。キャッチャー」

『そうそう。あとは顎鬚の…はヘタレだから大丈夫かな。でも一応覚えといて。センターのうるさい奴』

「顎鬚の先輩……だね。覚えとく」

『うん。他にもアブナイ奴は何人かいるけど…ま、大丈夫でしょ。俺もいるし』

「…!助けてくれるの!?」

『しょうがないじゃん。弟がヤラレんの黙って見てるわけにもいかないし』

「ありがと兄貴…!」

『だから俺の側を離れんなよ。わざわざ助けになんかいかないからね』

「うんっ」

『よし。じゃぁ明日頑張んな』

「ありがと!頑張って来る!」

『うん、頑張れ』


ガチャ。ツーツーツー…。





半年後。

「何か俺、亮介さんの弟くんに避けられてる気がすんですよね〜」

「!お前もか御幸!俺もさ、目が合うと怯えた顔で逃げられんだよ」

「へー、そうなんだ?二人共イヤラシイ顔してるからね〜」

首を捻る御幸と伊佐敷に、亮介はしれっとそう言った。






…え?あることないこと酷いって?
何言ってんの、うちの春市に手出ししそうなヤツ、端っから叩いとくに決まってんじゃん。







-オワリ-





御幸、純さん…ごめんなさい;
ちょっと勇気いりました;

ご来訪ありがとうございます!(汗)

2009/5/10 ユキ☆

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]