短編
□願い 七夕編
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「ささのは〜♪ さらさらぁ〜俺の〜♪髪も〜さらさら〜♪」
「ならないですよ。銀さん。」
「うおぉぉぉおおい!新八くーん!喧嘩売ってるぅう!」
笹を玄関に飾りながら、銀時は叫ぶ。
「大体、銀ちゃんがさらさらになったら、気持ち悪いネ!」
「神楽ちゃん・・・」
「銀さん。もっとましな願い事をして下さいね。ちゃんと仕事をしますとか、家賃を滞納しませんとか、給料を支払いますとか色々あるでしょう。」
てか…それ願い事じゃなくて… 俺への要望だよね…
「わーたよ。書きますよ!ちゃんと書きますよぉお!」
銀時は笹を揺らしながら拗ねる。
「お願いしますよ。」
「ちゃんと書けヨ。天パ!」
コイツら… マジで殺してぇえ…
「銀さん。僕等、出掛けますけど、戸締まりお願いしますね。神楽ちゃん行こうか。」
「おう。定春行くヨ。」
「ん? 行くって何処にだよ?」
「今日は、七夕祭りで姉上の店も、出店を出すのでその手伝いです。」
「出店ねぇ・・・」
とゆうことは、アイツは警備に出んのかな…
「銀ちゃんも、後で来るヨロシ。」
「おおう。」
二人と一匹は、笑顔で出掛けて行った。
銀時は空を見上げ、ご機嫌を伺う。
「曇ってんなぁ…」
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