短編
□背後に
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「銀さん・・ν背後からものっそいν悲しみのオーラを感じるんですが・・・・・」
新八は眼鏡を人差し指で押さえる。
「へっ?気のせいだろぉ…俺は何も感じねぇし」
新八の眼鏡は曇る。
「いやぃゃいやぃや!!!!銀さんちょっと、後ろ見て下さいよ。」
「うっせぇなぁあ!!!何も感じねぇってんだろっがぁぁあ!」
何!!この人何でこんなに、いきなりキレんのォォオォォオ!!!
買い出しに出掛けた帰り道、銀時と新八は団子屋で道草を食っていた。
「もういいですよ。僕が見ますよぉお!!!全く、見てくれ…るゥゥウゥ…ぐ」
新八は直ぐ銀時に振り返り
「ぎぎぎぎぎぎ銀さーーーーーん!!!居ますよォォオォォオ!!!木の間にィイ!木の間ァァアァアーーーー!」
銀時は頭を掻き呑気に欠伸をした。
耳をほじりながら
「何が居るってぇえ?新八ィ」
フッと耳糞を新八に、吹きかける。
「あんた解ってんだろぉお…誰がいるか…」
「神楽でも居んのかぁ。そりゃ大変だぁアイツは大食いだしなぁ。銀さん今あんま金無ェし。」
何故…棒読み…
「銀さん。さっきから煩い程に、鳴ってる携帯出て下さい###」
銀時は知らん顔で、団子を頬張る。
銀時の携帯は、ひっきりなしに鳴り放しだった。
メールなのか、電話なのか分からないがとにかく煩い。
それでも、銀時は無視をし続ける。
「銀さん。出ないなら振り向いて、少し顔ぐらい見せて上げて下さいよ。可哀想ですよ土方さんが!」
そう木の間から覗くのは、鬼の副長土方 十四郎。銀時の恋人である。
「土方ぁ… 誰ソイツはぁあ?」
完璧にドSモード入っちゃってるよ。
新八はゆっくり、後ろを振り返り肩を落とした。
「銀さん…このままほっといたら…木と同化してしまいそうですよ…」
「チッ…わぁたよ!見ればいいんだろぉお!たくよ!木にでも枝にでもよぉ!なっちまえってんだぁあ!##」
土方さん…貴方は…一体…何をやらかしたんですかぁ…
銀時が土方に振り返ろうとしたとき
<ドゴォォオォォオーーーーーン>
「「へっ」」
「土方さん何してんですかぃ!仕事中ですぜぇ土方コノヤロォオ!」
沖田に首根っこを捕まれ、土方は引き摺られて行った。
土方さん…本当に…貴方は… 何を…やってんですか… ぁ
あとがき
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