短編

□ジミーの苦難
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何で―――‐‐‐ぇぇえ!!!こんな事に、なったんだぁぁああ!!!!!!!俺ぇぇえぇえぇ―――――!


ジミーこと、真選組密偵山崎退は今正に、人生最大級のピンチを迎えていた。


何時も取り分けて目立つ方ではない、でも仕事はキチンとこなすし、隊士達からも上司からも信頼(?)されてる方だ!


多分…いやぃゃいや…自分成りの評価だけどね・・・・ν


だけど何だかんだと、大抵はトラブルに巻き込まれ、ドS星の皇子にはこき使われ、ストーカーゴリラには頭を悩まされ、マヨラーヘタレには八つ当たりされ…

俺の… 何処がいけないの?


何が…いけないんですかぁああ!!!!!!!


「ふざけんなッ!テメェ!!!このニコン馬鹿ぁああ!」


「副長…悪ふざけは…止めて下さいννν」


「はぁあ゛ん!ふざけてんのはテメェだろうっがぁあよ!!!この天パヤロー!!!」


「旦那ぁ…も…悪ふざけは…止めましょう…νννν」


「大体よぉお!!!テメェが何時も仕事、仕事ってよぉお!!!可愛い銀さんを、蔑ろにしすぎたっつーの!このドヘタレぇぇえ―――!」


「ふ…副長…もう少し…旦那を構ってあげて下さいνννν」


「ああ゛テメェと違って、こっちは忙しいんだよぉお!この万年プーがぁ!!!」


「…旦那ぁ…副長はお忙しい方…なんです…ννν」


《ガッ―バッ―》


「山崎ィィィイ!!!俺が言ったこと、ちゃんとこの馬鹿に伝えろよぉぉおお!!言葉をかえんなぁあ!」


土方に左の胸倉を、掴まれ凄まれる。


「ヒッィーーーー!」


山崎の顔はひきつる


「ジミーくーん!!どうして銀さんの言葉を、そのまんまこのマヨラー星の皇子に、伝えないんだよぉぉおお!!!」


銀時には右の胸倉を掴まれ凄まれる…が間近で見る銀時は、綺麗で甘い香りが、山崎の嗅覚を擽る。

「だ…旦那ぁ…////」

「ん?ジミーどったの?顔が赤いよ。どれ」

銀時は自分のおでこと山崎の、おでこをくっつけて熱があるかを確かめた。


目の前には、綺麗な顔とピンク色の唇が、山崎の瞳に写る。

山崎の心臓は早鐘のように打ち、心拍数は上がり、ボッと体は火が点いたように熱くなる。


「山崎ィィィイ!!!!!」


グイッと銀時から引き剥がされ、土方の拳が思いっ切り頭に振り降ろされた。


「…ッウ…」




何でぇーーー!俺ばっかり・・・・・・


山崎の左側に土方、右側に銀時、そして二人に挟まれ山崎がいる・・・・・


何故…こんな事になったかと言うと…


時間を遡る事、一時間前…


鼻歌を♪歌いながら屯所に、銀時がやって来た。


「旦那!こんにちは」

「おおう!ジミーィ!」

「山崎です!」


白い手の平をヒラヒラさせて「いる?」と 土方の事を訪ねた。

まぁ、此処までは何時も通り!


銀時を土方の自室に案内する。


「旦那、すみません…副長は今、会議中で少し時間が掛かります。」


銀時はゴロンと横になり


「ふ〜ん!まぁ気長に待つとすっか」


「旦那、それならお茶でも入れてきますね。」


山崎は一礼して障子を閉め、その場を後にする。


食堂に行きお茶の準備をしていると


「山崎ィ何やってるんでぃ」


「今、万事屋の旦那が来てるんですが、お茶でもと思いましてね!」


「ヘェ…じゃあ菓子もいるんじゃネェのかい?」


「おっ!!そうですね。お菓…子… って沖田隊長ーーーぉお!!!会議は?」


悪魔はニッコリ微笑み


「そんなもんこの世にはねぇ!」


山崎は盛大な溜め息を、心の中で吐いたハァ〜〜〜〜〜〜〜!


きっと怒ってるだろうなぁ副長・・・でも大丈夫、旦那が来てるって知ったら、きっとあの鬼の顔が綻ぶよきっと!!!


お茶を入れ銀時の元に向かう山崎。


「失礼しま〜す。」


障子を開け中に入ると、銀時は寝息をたて眠っていた。


「ありゃ旦那…本当に寝ちゃてる。」


そっとテーブルにお盆を置き、部屋を出ようとした時、不覚にもテーブルの、脚に躓いてしまい転けた。


「…痛ッウ…たた」

寝ていた銀時はその音に気付き、のそりと起き上がり頭を掻きながら、寝ぼけ眼で山崎を見つめ、四つん這いで近付いて来た。


「どうしたぁ… ジミーィ何処か打ったのかぁ?」


「いやぁ…大丈夫ですよ…だん…・・・」


顔を上げたら銀時の顔が、間近にあり思わず「近ッ………」


山崎が膝に手を当てているのを見て


「膝…打ったのかぁ?」


テーブルに目を向けた、その上にはお茶とお菓子がある。


「あっ、お茶… 悪リィなぁ…大丈夫かぁ」


「だだだだ大丈夫です。」


近付かないで〜〜〜ぇ!!!寝起きで潤んだ紅い瞳に、寝ていたせいで少し着崩れた服・・・・//////

旦那ぁ… 綺麗です・・・・・・




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