短編

□お前だけ
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桜が舞い散る…その景色に見とれる


綺麗だ



儚くて



儚くて



花が散る姿は綺麗で



その中に銀色が佇む

「…銀時?」手を伸ばした…でも…掴めない

必死に手を伸ばし…その白い手を掴んだのは…俺じゃない…違う手…


誰なんだ?銀…お前を掴んだのは?

銀色はソイツに微笑む…やめろー!俺‥以外にそんな顔すんじゃねー!


手を繋いだまま…二人は消える

「銀…待て何処に行くんだー!銀!行かないでくれ!俺を、置いて行かないでくれーー!!!」

と叫んだ瞬間、 桜の木が折れ、俺の頭を直撃した

「痛ッ」

「だぁぁぁぁあーーー!うっせぇよ!朝からテメェは!」

俺の頭を直撃したのは、銀時の空手チョップ


「銀‥時」

「朝から人の名前を、連呼すんじゃね!こっぱずかしいだろうがー! 何処にも行くな?ふざけんなテメェ!昨日、お前が散々、盛ってくれたおかけで銀さん 朝飯さえ作れねーんだよ!! この状態で、何処にいけっうんだよバカヤロー!」


夢だったのか…目の前の銀色を抱き締める …甘い香りがする

「オイオイ!勘弁してくれよ!てか! お‥お前!何で泣いてんの?」

泣いてる俺が?顔を触った…本当だ涙が…

「何々ちょっと、銀さんが居なくなる夢でも、見て悲しくなったかコノヤロー!」

「ち‥違うわ!これはだなぁ…その…あれだ」

「なんだよ!」
「だから…マヨネーズがだな「お前の体内は、マヨネーズが血液のかわりに、流れてんのかコノヤロー!」

「違うわァ!」

「銀さん、朝から頭痛い!」

「痛いのは俺の頭だ!お前さっき、思いっきり殴ったろ!」

「はぁ?テメェーが! うるせーからだろうが!だいたい朝…んっっ」
煩い口を塞いでやった そして抱き締めて……


「何処にも…行くなよ…銀」


「だから、動けねーて!」


「お前は、おれんだ誰にもやらねー!」

「ば‥バカヤロー!頭でも打ったかテメェ!」

抱き締める手に力がこもる
「もし、お前が、俺の前から消えるような時は…その時は…迷わず切る!」

「いいぜ トシ!お前もおれんだから…その時は斬り殺してやるよ」

「上等だ!」
その時が来たらお互い覚悟は出来てる…

甘く…でも切ない二人の関係…



あとがき
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