短編

□幸せな休日
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「俺の好きな物は うーん パフェに 団子に チョコレート プリン 苺牛乳 それから それから…」

ズルッ アッ!涎////


バッコォォォオオーン!テーブルを拳で思い切り叩き

「てか! テメェーーーーーー! 甘味全般だろうがぁぁぁああ!」

「ぇぇっええ! ちょ!ちょっと! 多串君 めちゃ瞳孔開いてんだけどーーォ!」

それもその筈 鬼の副長こと 土方 十四郎は 久しぶりに、愛しい恋人に逢い

ちょっと悪戯気味に 《銀時 お前の一番 好きな物は?》

と聞いた 土方にしてみれば 一番に 自分の名前が 出ると…………………… !

いやいやいやいや!きっと!いやいやいやいやぜってー! 一番目じゃなくても 二番目じゃなくても…さ…ん…ば…ん…ンンんー!目にはー!!!

でも 愛しい口からは 甘味ばかり 俺は甘味に劣るのかーーァ!

心の中で 頭を抱えた


そして



溜め息 ハァ…!

何か 悲しくなってきた(泣)

すくっと立ち

「悪リィ…帰るわ…」

「はぁ!? 何なのお前! 久しぶりに来て 何なんですかコノヤローオ!」




銀時が悪い訳ではない

聞いた 俺が悪いんだ。 そうだ! 聞いた、俺が 悪かっ…た… って


だぁぁぁっぁああ"!

俺は!ぜってーぇ 悪くねぇー!

大体よ! 何で 俺様が甘味に負けんだよ!

あー!ヤベェ!マジでヤベェ! 本当に 泣きそうだ……


何やってんだろうなぁ 俺は

ほんとなら、今頃二人で 甘味屋に行って アイツの幸せそうな顔見て それみて 俺も 幸せになって………………


公園のベンチに 一人腰掛け うなだれる


謝りに行こうか! いやでも 癪だし いや やっぱり 謝りに ………………やっぱり 謝ろう!

立ち上がり、向きを変えた…うん!? 袖の端を掴まれた…

「多串君 どちらへお出掛けですかぁー?」

振り返れば 銀時がいた


ェェッェエエエ!!


「テメェー! 俺様を!独りにするとは!どういう了見ですかぁ コノヤローォ! 」


少し潤んだ瞳、上目使いで 銀時は言った


(ウッォォォォォオオ!!!! 何なんだ! 滅茶苦茶ー! 可愛い/////)


「…いや…その‥なんだ‥」


「ぁーあ! もしかして?甘味にでも 妬いたのか?」


「ちっ‥違ェェッェエエエよ! 馬鹿ぁかテメェは!」

動揺…まるわかり…

クスッと笑い

「悪りぃけどよ」 土方の耳元で

「言わなくったって わかんだろォ!」

甘くトロけるように 優しく 囁く

「…トシ…」


ピキーン 理性崩壊…

「銀時ィィィィイーィ」

ベンチに、押し倒される

「なっ…何してんだよ! このニコチンマヨラーーーーァが!」

鼻息は荒く 瞳孔開きっぱ…

闘牛の如く、銀時に襲いかかる

「ちょ!まだお天道様真上なんですけどーォ! それによい子の みんな見てるしぃー!」

「銀時ィ…銀時!」


「人の話しを!聞けコノヤローォ!」


懇親の一撃…

土方 宙に舞いう

「いい加減にしろよ! テメェー! 」

土方の胸倉を 掴み

「テメェ!分かってんだろうなぁ! 」

今度は、銀時の反撃
土方は引きずられ そのまま甘味屋へ…そこで、散々 奢らされ

最後には…ガキ共の土産まで…

土方…方針状態

銀時が喋りかけても「…………」

喋りかけても

「………………」

「テメェ!!! 無視すんじゃぁねぇー!」

バコーン

「ッ! なにすんだよ テメェーは!」

「ァア"! 銀さんが折角、晩飯何にすっかって聞いてんのに! 無視ですかぁコノヤローォ!」

「はぁ!晩飯!」

「食ってくんだろがぁ まぁテメェは、マヨネーズがありゃ何でも、いいよな」
銀時が、俺のためにば…晩飯ィィィィイ!

「でもお前、作れんのか?」

「はぁ! 馬鹿にすんなよ! もういいわ なーんか 銀さん 作る気失せたわぁ」

買い物カゴを 下に置き 店を出て行こうする 銀時

「いやいや待って待って!」

じーっと 見つめられ

「悪かったよ、俺が!だからよ、飯作ってくれねぇか」



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