A

□箸
2ページ/6ページ



「ハァ〜・・・ハァ〜・・」




    《カッチャ》




「・・・・・ιιιι   おわぁっ!!総悟ぉ!あっぶねーだっろォオ!!!」



土方の顔面にバズーカーがあり、沖田の手が既に引き金を引こうとしていた。



「流石、土方さん。気付くのが(ニヤリ)早すぎまさぁ(カッチャ)」



「止めろォォオオ!!!」


「チッ… 」


沖田はバズーカーを懐に直す。



… ιえっ、いつも、そんなとこに入れてんのォオιιι



「溜め息ばかり吐いて、どーしやした?」

「… いや、ちょっと… 」


沖田はズイッと、土方に近寄り



「悩み事ですかぃ。聞きますぜぇ」



心配そうに沖田は土方を見るが…




うっιιι… だっ、騙されてはいけない… この優しそうな顔の奥には… 悪魔が潜んでいる…



「べっ… 別に何も… ねーよ… 」


土方は沖田から眼を逸らすが、視線は泳いでいる。



「土方さんらしくもない。どーしたんです?我が真選組の副長が、そんな暗くちゃ下のもんが心配しまさぁ。」



「…    はっ…   し… 」



「はぁ? なんです?」



総悟だって偶に、万事屋でご飯を食べる… だとしたら… コイツも…



土方は咳払いをし



「あっ、あれだ… その… テメェは… だなぁ、え〜と、なんだ… 何色なんだ?」







「何色って這這這!!!!土方さん!!!もしかして俺の… パンツ… 」



「はっ!?違っ、総悟!」


沖田は軽蔑な眼差しを土方に向けた。


「この事は、旦那に言わせていただきまさぁ。変態土方死ね!!!」



質問の仕方が悪かった。部屋を出て行く沖田を、土方は必死に止めて説明する。


「ちょっ、待ってって、違うから、箸の色だって!お前だって、銀時の所で飯食うだろだから…、銀時には言うなァア!頼む総悟ォオ!!!」


「言い訳ですかぃ、土方さん。見苦しいですぜぃ。」


「だから、誤解だ!」


沖田の隊服の裾を掴んで放さない土方の手を、障子を強く閉め挟んだ。



「痛っーーーーーぅう!!!総悟ォオ!!!」

スタスタと廊下を足早に去る沖田。一人挟まれた手をさする土方。




沖田は考える… 箸ねぇ… 面白いこと聞いたぜ…









次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ