A

□惚れた方が負け。
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何でだろう、どんな理由だったけ?顔を逢わせりゃ喧嘩は当たり前、それが俺等のコミュニケーションだったはず。なのにこの間は違った。俺が言った事に土方は顔を歪め一度も俺を視ずに出ていった。俺はアイツに何て言っんだろう…。忘れちまった…、


「ぬしは仕事を舐めておるのか!?」
ゴツンと頭を煙管で叩かれた。

「ってぇなぁ、何しやがンだこのアマ!!」
叩かれた頭を擦りながら月詠を睨む。

「大家殿から頼まれ仕事を世話してやったとゆうに、」
「はぁあん!!世話だとォォ!!半拉致じゃねーか!オマケにこのでけー吉原の掃除と屋根の修理だと!?お前んとこにはいっぺーいんだろ人が、俺じゃなくても…、ヒッ!!」

クナイが額に刺さる。
「ぬしは喧しいの…」
「銀さん、刺さってますよ。」
「…、何〜がァ?!何にも刺さってなんていねーよォ…」
「だって血…、」
「は?これ血じゃねーしィ、汗ですぅぅ!!額になんてなーんにも刺さってません〜!」
「明らかに刺さってんの丸分かりじゃねーかぁ!い加減そのネタ引っ張るのやめろよォォ!!」
「うっせぇよ!!メガネ!!だからお前はいつまでたっても、チェリーboy、なんだよォォ!!」
「ボーイのとこだけ何で発音いいんだよぉ!!この天パぁ!」

新八と取っ組み合いの喧嘩になるが、頬スレスレにクナイが…

「やるのか、やらぬのか…」
「「や、やります!!全力でぇ!!」」
「分かればいい。」






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