A

□平等
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土方から好きだと言われ、早3ヶ月!3日で落とすと言われたが、3は3でもちーと、長くねェ?


俺は、別に構わないけど、だけど何だか、最近ちょっと、何かが擦れて来たような… 、何だろうォ…。


初めの頃はなんやかんと、ウザイくらいに人ん家来たり、飯に誘ってきたり、飲みにも誘われたりで、結構、頻繁に逢ってた気がする?


まぁ、総て金は土方持ちだから、いいけどね。てな感じで散々、金遣わせてやった。


俺の事を好きだとぬかしやがって、それがどんなもんかを、金で計るわけではないが… 、


俺が隣に座れば、整った顔が崩れたり、赤くなったりすんのが、何だか嬉しかったりして… 土方の気持ちなんて知らなかった頃だって、たまに飲み屋でかち合ったりしたけど、あんな顔してたっけ?

俺が気付いてないだけで、土方は俺を何時もあんな締まりの無い顔で、視てたのか?好きだというこっ恥ずかしい言葉を、呑み込んで俺には、悪態吐いたりしてたのか?


はぁ〜、う〜ん、考えれば考えるほど…分からなくなるんだよなァ… 。俺は男だし、俺は女の子好きだし、アイツは腹立つほどにモテンのに?何で俺ェ? やっぱ、罰ゲーム?


土方が俺に告った次の日、沖田に出会したから、一発かまそうとしたけど、団子を奢ってくれたので、殴るのを止めた。

沖田はニヤニヤしながら、張り切ってましたよ。あの馬鹿。と言いやがった!あれよあれよとゆう間に、噂が広まり真選組は愚か、万事屋の子供達の耳にも、俺と土方が付き合っているとか、相思相愛だとか、すんげー事になって、あぁ―――ぁ! 言い訳すんのも面倒くせぇから、ほっといた。


その内そんな事もあったねェ?みたいな感じで、忘れてくれるかもと踏んでたのによォ!益々、噂は一人歩きし出して、手が付けらんねー状態にまでなっちまった。

確かに土方とインのは気楽でいい。だけど、だけどねェ!


銀時は机の引き出しを開け、雑誌を手に取り頁を捲り、バッフンと勢いよく閉じた。

あ、あ、有り得ねぇだろ…?無理だ!ムリムリ!銀時が手にしているのは、所謂、男性雑誌で男同士のヤリ方などが、事細かく書かれていた。


アノ分じゃ多分…、俺が、下だよなァ、っつー事は… 、俺のケッ、ケッ、ダァアアアア!ナイシ、ムリだァ!実際問題…、怖いわけで…


も――――ぅ!考えるのはやめだやめ!よっし、パチンコにでも行くか。


欠伸をしながらパチンコ屋への道へ。


「あっ、」目の先に黒い物体を発見。


「旦那ぁ。」沖田がヤル気無さそうに手を挙げた。それに同じように返事を返す。傍に居るヤツは煙草を加え、目線だけ寄越し直ぐに反らす。


ンだよォ!その態度わァ!


「土方さん、お先に休憩どうぞ。」
「あぁ、さっきとっただろがァ!」
「イヤイヤ、」沖田は銀時をチラッと視て、土方に耳打ち。


何?あの親しげな雰囲気!腹立つなァ!お前の好きなのは俺だろォ!……ッ!何なんだよォ… 。


「旦那ぁ、土方さんと甘味屋にでもどうぞ。見廻りは俺一人でいいんで。」
「チッ… 」


今舌打ち聞こえたよォ!


土方は 沖田にさぼんじゃねぇぞと、一声かけ銀時の横を通りすぎ、ヒョイと人差し指で行くぞと合図を出した。


はぁああああ!!!!何!何であんな偉そうなのォ!ムカツクんですけど!マジで腹立つんですけどォ!キィ――――――ィ!


ふんだ!誰が付いていくかってンだ。絶対に、ぜってーにテメェと甘味屋なんぞに行くかァ!コノヤロォ!






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