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青天の霹靂… 、なのか… はたまた天と地が引っくり返ったのか…?



「ちょっと、良い話なのよ!銀さん見てよコレ!」


万事屋の居間で写真を広げ、楽しそうに微笑む近所のクソババァッッ!!(いや… 親切な老婆)


俺の目の前にあるのは、俗に言う見合い写真!この二十数年生きてきてェ!初めて、初めての経験ですゥゥ!!!


「ほらぁ、綺麗でしょ!銀さんには勿体無いくらいの人よ。」

「はぁ… 」


ペラペラとよく喋る親切な、老婆の話を要約するとだなァ…


どコゾの老舗の娘がコノ俺に惚れて、何とかしたいとこの老婆に、泣き付いて来たらしい…! ってマジで!!俺がビックリだわ!

「逢うだけ逢って見てよ。ねぇ銀さん。」


別に逢うぐらいならいいけど… 俺には…

「神楽ちゃんと新八君、それに定治ちゃんの事もちゃんと分かってるから!全て承知で銀さんとって、相手の方は言ってくれてるのよ」


私の顔をたてると思ってねっと、頭まで下げられりゃ、断る事も出来ず見合いする羽目になった。


ッテか?本当に俺なのかァ?イヤイヤ!ドッキリだろコレ!間違いない!ドッキリですよねェェェ!!カメラ出てくンじゃねェ!

クソババァが帰った後、机の下 ソファー 寝室 押し入れ、汲まなく探したがカメラは無かった… 。マジですかァァ!!!!


でも、本当はァ!俺ってイケテるんじゃねェ!基は良いと思うんだよね!ここら辺で身を固めるのもアリかもなァ…


町をフラフラと歩けば前から見知った顔。


「あっ、」
「おっ、」


いつものコースで甘味屋へ。白玉を口一杯に頬張る。幸せだ!


「ったく!何でいつもテメェと、顔を合わせりゃ甘味屋何だよォ!」


煙草に火を点け一呼吸置いてから、マヨコーヒーをズッズッと啜る。

「何でですかね?」

「それも俺の奢りだしよ。」


だって、銀さんお金無いものォ…。と笑顔で言えば、紫煙をおもっきし顔に掛けられた。


ウッ!テメェ!目を擦る。

「何すんだよォ!もう銀さんとこんな風に、逢えないかもよ!」


「はぁっ?何言ってやがる。」


一応、言っておいた方がいいよね… 。だって、コイツとはその、何だ、ちょっとした間柄ミタイナァ?


「あのさ、俺…、見合いする事になった、っつうか… 」
「見合い!?マジでかァ!」
「… あぁ… 、それで、」
「良かったじゃねぇかァ!テメェも等々、年貢の納め時だなァ。まぁ、気張れや。」


何だよ…、気張ればってェ!


「こうやって逢うのも、最後。今度よォ紹介しろよ。楽しみにしてっから。」


「あぁ。ビックリすんなよォ!スゲーェ別嬪だからなァ!」


土方は伝票を取り席を立つ。


「ンじゃ、今回限りだなァ、お前に奢ンのも。まぁ、テメェが誰と何しょうが、俺には関係ねぇがなァ…。」


耳の奥がキィーンと鳴る。そっ、だよなァ…俺は何を期待してたんだ、アイツは正しい言葉を言った。


土方の背中を見詰めバイバイ。


それからは町で土方に逢っても、お互い視線を合わせる処か、会話も喧嘩さえもしなくなった。


最初の出逢いよりも最悪だ。アイツは俺の存在を消しちまったんだ。






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