A

□関係って?
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銀時は考える。沖田が言った事を…土方との関係なんて…ガン飛ばして、喧嘩して… 甘味集って…それから…それから…それからソレカラ… あぁああってか!ハク○ョン大魔王ォォォ???

関係なんて…



だけど…土方と喧嘩すんのも… 他愛のない話をするのも… 頭を撫でられんのも… 抱き締められんのも… 俺の事、見詰めるあの漆黒の瞳も… 俺の名前を呼ぶ低い声も… キスされんのだって… 肌を合わせんのだって、温かくて… 好き…



エェェェ!!好きって!好き… って!う〜ん… やっぱり、おかしいよね! おかしいからねェエ!



あぁああ―――ぁ!!もう、訳分かんなくなったわァア!コノヤロォォォ!!!










「と、言う訳で此処に来ましたァ!」



真選組屯所 鬼の副長土方 十四郎の自室。中に居る人物は銀時には、背を向け忙しくペンを走らせている。



「ツマリ… その… なんだ… 」



「… あぁ… 」



「… あっ、道で偶然、逢ったら… 甘味は奢れ!」



「… あぁ… 」



「酒屋でぐっぐぐっ、偶然、逢ったら奢れ!」



「… あぁ… 」


土方は書類に目を通すが、銀時は視ない。



「それだけだから、だから家に泊まんのも、無しだかんなァ!」



「… あぁ… 」



「以上!… って!忘れてた!喧嘩もしろよな!」



「… あぁ… 」


「じゃ、じゃぁ銀さん帰るから… 多串君。さいならァ!」



「… あぁ… 」



何なんだよアイツゥゥ!!!あぁ…しか言いやがらねー!もっとこう、なんっつーか… まぁ、それだけだったって事だよなァ…


悩んでた俺が馬鹿みたいじゃねーかァア!何か腹立つゥゥ!!!



銀時はズカズかと町を歩くが…



やっば!魚忘れてたァア!







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