A
□関係って?
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チャポン
揺れる浮き銀時はお手製の釣竿で一人釣りをしていた。
「旦那ぁ、何してるんでィ。」
「んー、何って、見て分かんねーなら、聞いても分かんねーよ。」
沖田は小さく笑い銀時の隣に腰を下ろす。
「何か釣れやすかィ?」
「全然… でも何か釣らなきゃ帰れねーよォ!じゃないと家に居れてもらえないんだよねェ… 今の銀さんの心境はマッチ売りの少女みたいなぁ…いやオヤジか… 」
「旦那も大変ですねィ。チナミに餌は何です?」
「あぁん!銀さんと言えば団子でしょ!貴重な俺の糖分をくれてやってんだ!絶対、釣れるね間違いないね!」
沖田はキョトンとした顔で銀時を視ている。
「で、何を釣り上げるつもりなんですかィ。」
「団子と言えば甘い、甘いと言えば甘鯛だろっが!」
「… … まぁ、頑張って下せェ… それじゃ」
沖田はスクッと立ち上がる。
「沖田くん、何なら釣り上げてみられる?銀さんに?」
銀時はヘラリと笑う。
「悪かねーですが、旦那ぁ、俺よりもっとデケーのを釣り上げてんでしょ?とっくに!」
んっ?と銀時は首を傾げる。沖田はニヤリと微笑し
「前から思ってたんですが、旦那と土方さんとは、どうゆう関係で?」
銀時の肩が小さく揺れる。
「言っておきやすが、こんな溝川にゃ甘鯛はいやせんぜぃ…海に行かなきゃ」
「マジでか!!」
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