MAIN(長編)

□E
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銀時…綺麗だろう…

何が?… 綺麗なの…土方?


何って… ほらぁ…

俺の嫁さんだ…


??????!!!


振り向けば、土方の隣には本当に…綺麗な… ヒト…


ド…ウ…シテ…


ヒ…ジカ…タ…



ネ………ェ…




銀時…



嫌だ………嘘だろぉ…


土方…嘘だよな…ぁ



だって………






テメェは… もう…

俺んじゃ… ねぇしな… 銀時…




何… 何言ってんだよ……… 俺は… 土…




汚れちまったんだよ… 銀時…テメェはよ………





汚れ………てる……

あぁ… 汚れちまってる




あは…は… はは…

俺…は汚い…の…


でも…俺は…



嫌だ… そんな眼で…



俺を… 俺………を


見ないで… 見るなぁあぁ―――



イヤダイヤダイヤダイヤダ――――――――!!!







銀時……… 汚れちまった… テメェなんて…要らねー



土方… 待って…


待って… お願い…



行かないで――――ぇえ!!!!


大好きな広くて大きな背中… が…



小さくなる…







……………ギ………ン……… ト………




……………銀………






誰?……… 俺を………呼ぶ………のは……




…………銀……時……




呼ばないで………







この… ま… ま…


眠り………た…い





起きたら……… きっと………



また……… いつもの… 日常…に…






…………銀時……



だから… 嫌…







……………銀時… 銀時…………





よ………ばない… で… 眠り… た…い…



躯を揺さぶられ、銀時は覚醒する。

自分が置かれている現状に、ついて行けず戸惑い…自分の名を呼ぶ人物に焦点を合わす。


「へばってんじゃねぇ…銀時ィ」


「………高… す…ぎ」


グイッと銀時の中に、高杉自身を押し入れる


「ヒィィ、あっ… ぁあ…」


グチュ… ズチャ…

水音が部屋に響きく





そうか……… 土方



そうだよ… ね…






俺は… 本当に…






汚れて… しまったんだね…



銀時の瞳からは、ハラハラと雫が落ちる


ただ躯は高杉の好きなように、揺さぶられ銀時の瞳には、上下に揺れる天井が写るだけ…



「銀時ィ…… 銀時」

高杉の俺を呼ぶ声が余りにも… 切なすぎて… 苦しくて



「… 高杉… もう…やめ…て…いてぇ…よ…」


痛い… 何が…何処が…痛いのだろう…

夢の中で… 土方に言われた言葉に…胸が痛むのか……高杉を受け入れる躯が痛むのか…… 違う…

俺の名を呼ぶ… 高杉の声に… 痛みが走る…


高杉の気持ちから、背を向け気付かぬ振りをしてきた…俺達は… 違う道を選び…歩き出した…


あの日から… 今まで…高杉… お前…は… 俺の名を… 呼んでたの…


あの時…ちゃんと受け止めていれば…


こんなに… お前を… 追い詰める事は… 無かった… のか… なぁ…


紅い瞳は、深緑の瞳を見つめ… 汗ばむ包帯へと両手を伸ばし、優しく口付けた

「… 高杉… ごめん…なぁ…ごめんなぁ…」


幾度となく銀時の中に、放たれた白濁は溢れ白い太股を伝い、まだ抜き差しを繰り返す部分は厭らしく泡立つ


銀時の腰を掴み、容赦なく己を突き立て、銀時を追い詰める

「…っう… 高… す…ぎ…はぁあ…ごめんなさい… ごめ…」

「黙れ…」


全てを根こそぎ奪うような、口付けを銀時に仕掛ける


「… ふぁっ… んんっ…」


そんな言葉を聞きたいんじゃない…銀時…


何故… 俺を哀れむんだ… 違う… 銀時… 俺は… ただ… お前が… 昔も…今も… その眩しいまでに光る… 綺麗な…お前が欲しいだけ…


俺の名を… 呼んで… もっと…俺だけを見ろ… 銀時…


「銀時… くっ…」


「高杉… いやぁああぁあ…」


高杉は銀時の胸に顔を埋め、呼吸を整える






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