MAIN(長編)
□B
2ページ/17ページ
桂は何も答えない
「あいつらは俺達に 何をした! 大事な先生まで奪い! 俺達に何を残した! 」
「高杉!」
怒り狂う高杉の深緑の 瞳が見開き
「ヅラ 俺は、もう我慢しねぇ ククッ だってよ これ以上、大事な者は譲れねぇよ」
「高杉! 貴様、何をするきだ! まさか 銀時を」
「なぁヅラ、アイツはあの戦場で、綺麗だったよなぁ! 誰にも囚われず 己の道を進み 白く輝いてた」
高杉の瞳は、愛おしむように 銀時の姿を思い浮かべているようだった
「 だからと言って、貴様がしようとしていることは、おかしいのではないか!」
「だからヅラ 言ったろ!もう、我慢しねぇてよ!」
「そんなことが、許されると思うのかぁー!」
桂を下に叩きつけ
「許される!誰に許しがいるんだよヅラぁ! テメェも 同罪だろうがぁー! 幕府の狗に銀時持っていかれんのを、指を加えて見てたんだろーーーがぁよ!」
「見ていた訳ではない! ヤツが選んだ道だ それをとやかく言う事など、できぬ」
→