MAIN(長編)

□B
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うっすら 辺りが綺麗なオレンジ色に 染まる 夜明け前…

一人の修行僧が橋の真ん中で、足を止めた

「貴様こんな所で、何をしている!?」

「よぉ ヅラ よく分かったな」

ヒョイと 橋の下から姿を現し 妖しく笑う


「ヅラじゃない!桂だ」

「相変わらずだなテメェーは ククッ」


「貴様こそ 相変わらず、女の様な成りをしおって!」

「テメェの 汚ねぇ成りより よっぽどましだと、俺は思うがなぁ ヅラ」

「貴様!何度も言わせるな!! ヅラじゃない桂だ!」

橋の袂に腰掛け、不適に笑う男は、普段よりは幾分、機嫌が良いように見えた

「この間の、屯所の悪戯は 高杉! 貴様の仕業か!?」

「だったら どうなんだ ククッ」

「何を考えてる貴様ァ!」

「なぁヅラ テメェは知ってたのか? 銀時と幕府の狗との仲をよォ…」

「…………………」


少しの間合いがあったが、すぐさま高杉は、桂の胸倉を掴み

「何故、黙ってイヤがった! あんな狗に銀時を持って行かれたんだぞーー!」



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