□曇空*
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「…嫌な天気だ」







空は暗く、曇り空。






「こんな時くらい、晴れろよ…」







心が、







重い。










今は何を考えても最悪にしか考える事しか出来ない。











それは、











自分の命より大切なものが、

自分の側から無くなってしまったのだから。







―――――――――――――











『じゃぁ、行ってくる』





そう言って貴方は俺たちの前から消えた。

いや、消されてしまった。











白蘭という白い悪魔の元で、貴方の炎は消えた。





























血が嫌いな貴方は自らの血で染まる。

白い肌が、白いスーツが、







白い貴方を真っ赤に染める。







それを綺麗だと思ってしまった俺は、





罪。

















貴方に対しての。





だから、







俺も、







貴方の様に、







白い俺ではないけれど、







貴方と同じ、















真っ赤に染まり、













貴方の元へ、











今、逝きます。



END

あなたの傍が、俺の生きる場所なのです。

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