Project
□Prohibition against admittance
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皆より空が一番近い所
退屈な授業を抜け出して、
錠をパッチた鍵で開けて、
初夏の風を受ける
ジメッとした湿度
耳に残る蝉の声
そして
痛いまでの青い空
何となく、
給水塔の上まで登ってみた
学校の周りが一望できる
とてもちっぽけで
とても空っぽな街
下が見えない分
空を飛んでいる気分になる
今だけ、鳥の仲間入り
イツからか
空を見上げる事を忘れてしまった私たち
イツからか
空から見下ろしていた私たち
無感動に
無機質に
ただただ見下ろす
ココは私の楽園
誰の立入も許さない
ココは
私だけの
聖域
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