Project

□It looks up at the sky
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幾重にも重なった厚い雲

太陽の光も届かず

静かに降り続ける

霧の様な細かい雨

私はその中を

傘を差さずに歩く

行く当ても無く

帰る場所も無く

空気のように歩く

何時しか涙は雨に紛れ

道行く人も消え

未開拓な所に迷い込んだ


雨は何時しか止み

空には幾千の星と

青白い無機質な月が一つ

私が歩く音と

虫の音色

髪から水滴が垂れ

頬を濡らしていく


ふと見上げれば

幾千の星と

無機質な月と

果てしない闇と

それらに魅入られた私

何故泣いていたのか

何故雨の中歩いていたのか

何故こんな所まで来たのか

もう、どうだっていい


1人じゃなかった

月には幾千の星がいて

闇には寄り添う月星がいて

私には…友達がいた

忘れていた

忘れてしまっていた

大事な事

大切な事

もう忘れない

もう失くさない

夜空にありがとう

そして

私に寄り添ってくれた人に

沢山のありがとう








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