dream

□消えてしまえばいいと思った。
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生まれ、死んでいく生命のように。
灯り、消えていく灯のように。

消えてしまえばいいと思った。



「俺は人間が好きだよ。愛してる。」

その愛の言葉の対象は私であって、私ではない。
折原臨也は『人間』を愛しているのだ。

その折原臨也に好きだと告げたのはもう3年も前の話だ。
臨也はいつもの胡散臭い爽やかな笑みで「じゃあ、付き合ってあげるよ。」と言ったのだ。
そしてその言葉に私と言う人物に向けての愛情はない。
そんなことは知っていた。
けれどこの不幸で幸福な関係を終わらせるなんて私には出来なかった。

そんな関係をダラダラと持ち続けたのが、今の状況である。


「ねえ…臨也。」

呼びかけに反応はない。
臨也の視線はパソコンの画面にくぎづけであり、カタカタとキーボードを打ち鳴らしながら楽しそうな笑みを浮かべていた。

「……臨也。」

彼の名前を呼んだのは何度目だろうか。
もう数十回は繰り返している気がした。

「………………臨也。」

もう駄目だと諦めつつももう一度彼の名前を呼べば「何?」とだけ返事をくれた。

「好き。」

呟いた言葉への返事は勿論ない。
そんなこと最初から解りきっていたことではあったが、泣きたくなった。




ああ。

輝き、いつかは消えていく星のように。
生まれ、壊れていく文明のように。







(この恋も)
(私も)
(彼も)





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
初臨也夢!
名前変換も無ければ、臨也も喋らない。
これは夢と言っていいのか?




 

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