銀魂小説

□みんなお菓子会社の策略に乗せられている
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銀「え〜、今日は2月14日。世間一般的にはバレンタインデーって呼ばれる日だ」

 3年Z組、教室。
 銀八は朝からテンション高め。
銀「そもそも、バレンタインのもとはバレンティヌス司教が拷問の末に撲殺されたっつー話しだ。わかったか?今の、テストにだすぞ」
新「だすんですか?そんなマメ知識」
銀「ちなみに、先生は甘い物が大ッ好きだ。これもテストにだすぞ」
新「だすんですか!?ってか、そこ強調しなくてもみんなすでに知ってんだよ!!」
銀「うるさいぞー志村ァ。影が薄いからって、始めっから飛ばし過ぎだろ〜」
新「意外と気にしてるんですよ、ほっといて下さい!」
銀「気にするな、それもお前のチャームポイントのひとつだ。ほらッ、自信を持って☆」
新「もてるかァァァ!!!無表情で言うな!腹立つ!」
銀「最後に言っとくが、先生にプレゼントを渡したい女子、授業中だろーがテスト中だろーが構わず先生のもとに来ていいぞ。なにか文句を言うヤツがいたら実力行使でいけ、ベルリンの壁をも破壊する勢いでいけ」
新「あの壁、とっくの前に破壊されてますよ」
銀「黙れメガネ。以上で授業は終わりだ。日直ー!」
 きりーつ、と日直の元気のいい声がかかり、1時間目は終わった。


☆☆☆☆☆☆☆☆


女1「キャー!」
女2「土方君ッ、受け取ってぇ〜」
 再び3年Z組の教室、休み時間。
 自分に群がる女生徒に、土方は困りぎみだった。
土「おぉ…サンキュー…」
沖「相変わらずモテやすねェ、土方さん」
土「おい総悟。どうにかしてくれ、これじゃあキリがねぇ」
沖「仕方ねェ、外ならない土方さんの頼みだ。一肌脱ぎやしょう」
女3「土方く〜ん!」
沖「おいてめーら。ちょっと聞け」
女4「なに?」
沖「てめーらはこの野郎のことを勘違いしてるぜィ」
女5「…どーゆうこと?」
沖「土方さんはな…実は、甘い物が全く食えない」
土「いや、全くってほどじゃ…」
沖「それでだ。バレンタインに女子から大量に貰ったチョコ、どうするか知ってるか?」
女1「知らないけど…」
沖「土方さんはねィ、放課後に空き地へ寄って、そこに住み着いてるノラ犬にチョコやってんだぜ。チョコ食って苦しがってる犬を見下して、諸手を高々と上げて大声で笑ってるようなクソヤローなんだよ。ドSなんだよ」
土「その行動100%お前ぇぇぇぇ!!!!」
女2「そッ、そんな…。そんなことやってただなんて……」
土「やってないからね!俺は断じてやってないからね!?」
女(全)「土方君のバカぁぁー!!」
土「人の話し聞けよ!」
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