合宿物語〜たった一週間の日々〜

□第四章 好き…?〜リョーマside〜
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夕食のメニューは、クリームシチューに野菜サラダだった。

みんな残さずきれいに平らげた後、各自決められた部屋に行く人もいれば、風呂に入る人もいた。

部屋割は三人ずつ。

越前・桃城・菊丸

手塚・大石・不二

河村・海堂・乾





この中で越前、桃城、菊丸の部屋でのできごと。

越前が明日の服の準備をしていると、菊丸がニヤニヤしながら近づいてきた。

「オ・チ・ビ♪お前あの子のことが好きだろ〜?」

越前の髪をワシャワシャとしながら言った。

「あっ!それ俺も思ったんスよ〜!」

桃城も話に加わってくる。

「ちょ…何スか先輩たち…。何のことっスか?」

うっとうしそうに二人を睨む。

「ま〜たまた〜とぼけちゃって〜!好きなんだろ〜!」

肘で越前をつつく菊丸。

「…俺…名無しさんのことなんか…////」

二人を睨んでいた越前は、名無しさんのことを思い出して顔を赤くした。

「おっ!お前下の名前で呼んでんのか〜!」

「しかもオチビ顔真っ赤だぞ〜!」

二人の先輩におちょくられて、嫌そうな顔をする。

「ちょっ!やめてくださいよ先輩!」

そう言いながらも、越前はまた名無しさんのことを考える。

「(…俺が名無しさんのこと…好き…?)」

名無しさんの顔を思い出しながら、越前は布団に寝ころんだ。























続く

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