本のススメ

【し】 1件

【屍鬼 (しき)】
小野不由美さんの傑作ホラー作品のなかでオススメNo.1です!

最近ではジャンプで漫画化していますが、やはりここは原作を読んで欲しいです。


あらすじは、ある山奥の寂れた村の虫送りの日の夜中に引っ越しのトラックがやって来る。不思議に思う村人たち、そしてそれを境に村では不可思議なことがおこっていく。老人三人の死を皮切りに村人たちが謎の疫病で死んでいく。
突然すぎる死に不審を抱く医者の敏夫と寺の若御院静信は、二人でその謎を解明していく。
村人の本当の死因とは―



すごい怖くて面白いんです!
最初は村人の日常から始まり、いろんな村人の視点から書かれており、日常のなかの一つの非日常が目立ちます。少しおかしい、が積み重なり一人の視点からでは分からなかったことが、読んでいる読者にじわじわと恐怖が押し寄せてくるのです。


若先生と若御隠、それに私の好きなのは夏野です。
夏野は都会から親の都合で引っ越してきた少年で、いつも村から出ていくことを考えています。
それに、夏野に恋をする少女恵。

いろんな年の人の視点から語られるので、誰もが共感しつつ読めてしまうと思います。


そして、共感するからこそこの屍鬼はホラー作品として面白いのです。

是非とも読んで欲しい一冊です。



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