novel(long)

□桜
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ひらひらひらひら…────



頭上に違和感を感じ、そぅっと手で探るように這わすと微かな感触。
摘みあげ、瞳の前に出せば桜の花びら。



「もうそんな季節かぁ…」



独りごちるように呟けば、隣からクスクスと笑い声。



「何よぅ」



「去年も同じこと言ってた」



「そうだったっけ?」



「うん」



なおもクスクスと笑いが止まらない彼に不貞腐れてそっぽを向けば、「ごめんごめん、機嫌悪くしないで」と後ろから抱きすくめられた。



「別に機嫌悪くしてないですよー」



「そう?それは失礼しました」



ぎゅうっと抱き締められ、彼の匂いが鼻を掠める。
それだけで私の心は満たされた。



「今年、まだ花見行ってなかったね」



「そうだね。今度お弁当持って行きましょうか」



「…お弁当はサンドイッチがいいですか?おにぎりがいいですか?」



「うーん…久々にサンドイッチがいいな。あ、てか私も一緒に作ろうかな」



振り替えれば、視界いっぱいに彼の顔。
唇の距離は0に等しかった。



「珍しいね」



「たまにはね」



唇に当たる吐息をお互いに感じる。そして、全てを飲み込むように重ねた。



「…好き」



「僕もだよ」



首筋に花片を散らばせながら、花びらが降り積もる中、想いを重ねた。






















(あ、)
(うん?何、どうしたの…?)
(さくらんぼ食べたい)
(ふふ、君らしいな)















縁側辺りでにゃんにゃんおっぱじめた2人です(爆)
いや、そんな突っ込んでまではいませんよ←下品
ちゅーとかちゅーとかちゅーくらい(笑)
多少もみくちゃにはなったかもしれませんが←
桜は人を惑わせるということで、書いてみました!

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