smash
□薬
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「多分、大変だな」
「絶対大変だろ」
クレイジーとマリオが、うんうんと頷いていると、マルスがマリオの首を絞め、上下に揺さ振る。
「そんな事になったら、どうするんだよ!」
「マ、マルス…。死、ぬ……」
「自信無いのか?」
「う…」
(今更、無いとは言えない)
マリオの首から手を退け、薬を奪い取る。
「やってやる!効果はいつまでもつんだ?」
「今日の夕食に飲ませたら、明日の朝から一日くらいかな?」
「判った」
とマルスが言うと、そくさくと出ていった。
「…マリオ」
「どした?」
「出番ってこれだけなのかな?」
「…」
ポンッ、とマリオがクレイジーに手を置いた。
◆夕食
「アイクー。一緒に食べよ」
「ああ、良いぞ」
「ねぇ、これ飲んで?」
アイクに渡したのは、例の薬が入っている水だった。
「水?」
「ただの水じゃないよ。まあ、飲んでみて」
マルスに促され、水を飲む。
「何ともないぞ?」
「明日になったら、判るから。ほら、ご飯食べよう?」
「?あぁ」
二人は何事もなかった様に食べはじめた。