smash

□朝
2ページ/3ページ




アイクは一人で廊下を歩いていた。

(腹減った…)

朝の訓練を終えた後は、とてもお腹が空く。
ぶらぶらと、食堂に向かっていると、目の前に肉が落ちていた。

(肉!!)

あまりにも空腹なため、不自然な事にも気付かない。

「肉〜!!」

おもいっきり肉に飛び付く。
しかし、取れなかった。
肉が避けたのだ。

「!!?」

これにはアイクも驚いたらしく、じっと肉を見ている。

「生きてるのか?まあ、いいか」

どうやら、動くことは気にならないらしい。

何度も肉を取ろうとする度に、逃げていく。
暫く追い掛けていると、ピットが肉を捕まえた。

「ピットか」

「アイクさん。何してるんですか?」

「いや、肉が逃げるから、捕まえていたんだ」

「そうなんですか。なら、これをあげますから、僕の頼み事を聞いてくれませんか?」

「俺ができることなら、構わないが」

「アイクさんにしかできない事ですよ。はい、肉」

「あぁ」

ピットから受け取ろうとした瞬間、叫び声がした。

「ピット〜〜!!!!」

マルスが走って、ピットとアイクの間に割り込んできた。
そして、肉を奪い、何処かへ投げる。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ