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□Ж鍛練
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「オスカー、いるか?」
アイクがオスカーのいる天幕を覗いた。
「いないのか」
狭い天幕には、オスカーのトレードマークともいえる、緑色がなかった。
「アイク、何してるんだ?」
天幕の中から目を外し、名前が呼ばれた方を見る。
「ソーンバルケか。いや、鍛練の相手を捜している所だ」
「いないなら、相手になってやろう」
「本当か?なら、宜しくたn」
「アイク!!」
アイクが申し出を受けようとした瞬間、セネリオが走って近付いてきた。
「何かあったのか?」
「何もありません。ただ、気をつけてください」
「何にだ」
「そいつです」
とセネリオが指差したのは、ソーンバルケ。
「酷い言われようだな」
「そんなこと、ありませんよ」
「別に鍛練に付き合うだけだ」
「それが危ないといっています」
二人は、ああだこうだと言い争いを始めた。
(仲良いな…)
ふと、そんな事を思っていると、言い争いをしている二人の後ろをボーレが歩いていく。
アイクは後を追うように、ボーレを追い掛けた。
「ボーレ!」
「ん、ああ、アイクか」
「今暇か?」
「どうせ、鍛練に付き合え、だろ」