smash
□朝
1ページ/3ページ
アイクは溜め息をついた。
理由は、いつの間にか日課になってしまった、もの。
「ア〜イ〜ク〜!」
と大声で名前を呼びながら、マルスがこちらに向かって走ってきた。
アイクはラグネルを水平に構える。
「天空!!」
「ギャアァァァァァァァァ!!」
アイクが天空でマルスを倒した。
日常茶飯事なので、誰も気にしない。
(よく飽きないな…、こいつ)
色々と考えていると、段ボールが目に映った。
誰がどう見ても、怪し過ぎる。
アイクが、本日二回目の溜め息をつきながら、段ボールに近付いていった。
(アイクがこっち見てる。アイクがこっち見てる。アイクがこっち見てる。アイクがこっち見てる。アイクがこっち見てr……)
「噴火!!」
「ノォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
怪しい段ボールは焼却処分した。
これもいつもの事。
(何なんだ、毎日毎日。普通に話し掛ければいいのに)
アイクはラグネルを腰にさし、その場を後にする。
「「アイク…………」」
マルスとスネークの声がハモる。
そんな二人を、そこにいる人達は憐れそうに見つめる。
(きっと、アイクは気付いてないだろうな)
リンクはふと心の中で思った。