リボ
□大嫌い、好き、愛してる
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久しぶりに恋人との再開。
仕事で3ヶ月以上日本を離れていた。
足早に駅から待ち合わせ場所へと向かう。
「あ、骸ー!!」
待ち焦がれた可愛い恋人が骸を見つけ、笑顔で手を振る。
自然と頬が緩む。
それはそうだ。
付き合いだしてから、日本にいる間は綱吉から片時も離れなかった。
「只今戻りました。ボス…」
自分よりも小さな体を腕に抱き込める。
たった3ヶ月だったが懐かしいような彼の匂いに、とうとう笑顔になってしまった。
「ボスは止めて…。でも、無事に戻ってきてくれてありがとう」
骸の胸に顔埋めたまま呟く。
その声は微かに震えていた。
寂しかったのは自分だけではない。
少し掠れ、震えた声が骸を更に笑顔にする。
「寂し、かったです。もう貴方無しでは僕は駄目みたいだ…」
綱吉の顔を見ようと、少し体を離した。
「……っ!?」