†フロスピ† 長編小説
□†PROLOGUE†
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――それから数年後。
♪〜♪〜♪〜〜
「……ん」
目を開け、携帯のアラームを止め、むくりと起き上がる。
「……小さいころの夢、見たな……」
懐かしい、小さいころの夢。
あの事件が遭ってから何故か女の人の顔はハッキリ覚えていなく、あの時以来ずっと見ていない。
コン、コン
部屋の戸からノックの音が聞こえた。
「要ー起きてるかー?」
そして若い男性の声も聞こえた。
……兄貴だ。
「……起きてる」
そう答えると、少年――要は身支度を始めた。
〜Frontier Spirit〜
−EPISODE 1へ続く−
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